今回はヒルクライムでタイムアップするために、気が付いた事をまとめてみたいと思います。
もちろんタイムは気にしないという人も、効率よくヒルクライムする上で有効だと思うんですよね。
尚、私はどちらかと言えば平地での高速走行に力を入れてきたのですが、ヒルクライムでもそこそこのペースで上れるようになってきたのでその段階で気づいた事を整理してみました。
とは言え、ヤビツ峠で41分台なのでさほど速いわけではないのですが、50歳超えて最近はノートレーニング(週末走行だけ)でのタイムなので、筋力に頼らない効率の良い走りができているのではないかと思っています。
心拍と筋力のバランス
現在のポテンシャルで最大の効果を出すために、心拍と筋力にどのバランスで負荷をかけて走るかが重要だと思っています。
それを考える際に知って知っておかなければならないのは、心拍はある程度無理をしても回復区間を設ければある程度回復しますが、脚力は使いきってしまうとヒルクライム中に回復するのは不可能な事です。
そのため、心拍は無理した後に回復時間を覚悟すればあえて無理をするのも有りなんですが、脚力はゴールするまでに使いきらないように分配する必要があります。
では心拍は途中で無理と回復を繰り返した方がよいのか、無理とならない範囲で留めておいた方がよいのか、と言う疑問がでてきますがどちらかという判断が難しく感じます。
基本的には無理とならない範囲で走りきるのが理想ですが、コースの起伏によってはペースを落とさないために無理をした方がタイムが上がることがありました。
ただそれさえも体調含めて同一条件での結果ではないので、どちらが優れているかは判断できません。
では具体的に心拍と筋力はどのような使い分けになるかということになりますが、
1つ目には「軽いギアでピッチを上げて回す」か「重いギアで脚力を使って回す」かがあります。
前者が心拍に頼った走りで、後者が筋力での走りになります。
ヒルクライム中にギアにより負荷を変えることで、心拍と筋力に振り分けと切り替えができることになります。
2つ目には「ダンシング」か「シッティング」による使い分けもあります。
ダンシング時にはどうしても心拍が上がり気味になるため心拍に負荷がかかりやすいですし、シッティング時はダンシングに比べると脚力を使ってしまう傾向にあります。
ただし、シッティングは先に述べたように選択するギアによっては心拍に負荷を与える場合もあります。
また、ヒルクライムのダンシングはスプリント時とは異なり、脚に一気に荷重を掛けないような踏み方が必要ですし、あまり大きく車体を振らない省エネな走りが求められます。
ここまでをまとめてみると、心拍に頼った走りと筋力に頼った走りをバランスよく合わせる事が大事で、それをするためにギアの負荷を変えたり、ダンシングを適切なバランスで織り交ぜることが必要となります。
ではどのようなバランスで織り交ぜるかなのですが、それはその人の技術力によって異なってくると思います。
特にダンシングに関しては、あまり心拍を上げないで脚にも負担を掛けないダンシングができる人なら、大半をダンシングで走りきってもバランスさせることができます。
逆にダンシングで心拍や脚に負担をかけてしまうような人の場合、全く使わない方が効率的だったりします。
私もヒルクライムを始めたばかりの頃は、下手にダンシングを使うと息は上がるし、疲れていた脚にとどめをさし失速する原因になっていました。
その他
ペダリング技術としては、基本的な事になりますがチェーンの張り具合が常に一定になるように、1周の中でのパワー変化を少なくすることが有効です(特に落ち込むところを無くす)。
これは以前、向かい風でのテクニックでも紹介した内容ですが、上りの際に「うん、うん、うん」と左右で途切れ途切れにパワーをかけるようなペダリングをしているようだと、加速と減速を繰り返すことになり坂道では効率が悪くなります。
タイム表示の有無も記録に影響します。
ヒルクライムにタイム表示があると目標タイムより遅れているなどタイムアップには欠かせない情報となるのですが、タイムが伸び悩むような状態になったら一度タイム表示無しで走るのも有効ではないかと思います。
どうしてもタイム表示があると遅れ気味の時に無理をし過ぎてしまい、後半が維持できなくなることがあります。
それよりも純粋に現在の身体の状態を把握して、中間タイムを気にせずにギリギリの状態を維持することにだけ集中して走った方が結果が良い事がありました。
最後に有効だと感じるものとして、必要最低限の事以外を考えないで、頭を真っ白にして走ることです。
もちろん安全確認やペース配分など必要な事は考えますが、それ以外の「この先まだまだ長いんだよなぁ」とか意味の無いことを考えることを止めて、脳の消費エネルギーをできるだけ減らします。
人の体の中で脳が消費するエネルギーはバカにならないので、これが結構有効な感じを受けます。
以上がここ半年くらいに気づいたポイントです。
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