今回、cyclist OGGI(サイクリストオッジ)さんにて実施されたCerveloの試乗会へ行って、主にロードバイクの試乗を行いました。
試乗車はS5 DiscのDura-Ace Di2仕様とR5 Dura-Ace仕様となります。
他にTTバイクにも試乗しましたのでそちらも合わせてレポートしたいと思います。
cyclist OGGI
試乗会を開催していたcyclist OGGIさんは横浜市青葉区にあるサイクルショップです。
写真の通りとてもサイクルショップに見えないのですが、それもそのはずで元はパン屋をしていたそうです。
ここはヨーロッパメーカーを中心に多くのメーカーを取り扱っています。
取り扱いの中にはBROMPTONのような折り畳み自転車もあったりします。
店内で面白いのが何かありそうな階段を上ってみたところ、
2階にウエアなどが展示されている奥に休憩スペースなども用意されています。
ロードバイク試乗
まず最初に試乗したのが、S5のDisc Dura-Ace Di2仕様となります。
51サイズにて試乗したかったのですが、マシーン不調のため54サイズとなってしまいました(試乗なら特に影響なし)。
実際に試乗したのがこのバイクになるのですが、軽くてよく進みます。
その進む理由はフレームの芯がしっかりしているためだと思われます。
ただ、上位グレードなのでフレームがしっかりしているのは当然なのですが、ガチガチに硬いわけではありません。
どこか柔らかさがあって乗っていて楽しいのですが、しっかりパワーに反応して進んでくれます。
もう一つの特徴としては、ダンシング時での振りのタイミングに許容幅が広い事があります。
通常、そのフレームに合ったダンシングのタイミングあるのですが、このバイクは特に決まったタイミングを要求しません。
それでいてこちらのタイミングでもきちんと反応してくれて、平地、上り問わずに進んでくれます。
発進加速に関してはバイクがそこそこ軽いので不満のないレベルです。
高速走行に関しては当然のことながら文句ないレベルで、どこまでも加速して行ってしまいそうです。
後から聞いた話しでは、装着しているホイールのスポークが少し柔らかめなのでそれもいくらか影響しているとの事でした。
それにしても高速域の伸びと反応の良さがありながらも、硬すぎない乗り味はちょっと欲しくなるバイクです。
次に試乗したのがR5のDura-Ace仕様となります。
この画像はディスクモデルですが、試乗したのはリムモデルです。
試乗車はこちらで、輸入代理店の東商会スタッフさんがペダルの取り付けを行ってくれています。
試乗車は適性の51サイズとなりました。
まず試乗して感じた事はS5に比べて、特徴が薄いということです。
オールラウンドモデルであるため仕方ないのことですが、特別この点が優れているという感じを受けません。
発進加速、ダンシング、平地、上りのどのシチュエーションでも不満はないのですが、「おおっ」て思わせるところがないのも事実です。
ただ、明らかにS5よりも軽量なため、発進時は楽ですし、上りでも失速することは少ないと思います。
また、味付けは薄いのですが、S5と共通するテイストもあり、そこがCerveloらしさなのかとも思えました。
スタッフに聞いて見たところ、S5とR5は人により好みが分かれるとの事だったので私はS5傾向なのでしょう。
TTバイク試乗
ロードバイクは以上ですが、Cerveloと言えばTTバイクが思い浮かぶので試乗させてもらいました。
試乗したのはP-SeriesのDisc 105仕様です。
このモデルは性能は確かなのに購入しやすく、105の完成車は41万円となっています。
他のモデルが電動コンポとはいえ150万円クラスなのを考えると非常にお買い得(に感じてしまう)。
実際に試乗したのはこのバイクとなり、はみ出して写ってませんがDHバーの先端にクリック式のシフトがついていました。
最初はシフトの加減が分からずに2段飛ばしシフトになってしまったりしましたが、慣れれば問題なく使えます。
TTバイクでの実走は初めてでしたが、ブレーキ&シフトは慣れれば問題ありません。
ただDHバーポジションは怖い怖い。
最初、バーを掴んで安定させてから肘を乗せようと思ったのですが、ハンドルが左右にぶれまくってびっくりしました。
こんなに不安定ではとても肘に体重なんて乗せられないと困ったのですが、やり方が間違っていました。
正しくはDHバーは掴んでコントロールするのではなく、肘の部分でコントロールします。
手はどちらかと言えば空気抵抗にならないように軽く握っている程度です。
操作に慣れたところでバイク特性を観察してみたのですが、このバイクはTTバイクにしては扱いやすいと思います。
初めてなのに使いやすいとは何なのですが、思ったよりも違和感なく扱えます。
ダンシングに関しても、特に難しい事も無く受け入れてくれます。
当然のことですが、DHポジションで速度を上げると気持ちよく走ってくれます。
もともとTTバイクはサドルポジションがペダルの真上なので、力の伝わりが良いのでしょう。
ただその反面、そのポジションで長距離走れるかって言ったら無理があるように感じました。
面白いのが上りでポジションチェンジの必要があまりないことです。
ペダルの真上にサドルがあるために傾斜による影響をあまり受けないのか、ポジションチェンジしなくてもペダルへ過重することができます。
今回、2台のロードバイクとTTバイクを試乗してみましたが、CerveloのバイクにはCerveloらしさがあることが分かりました。
単に高性能で硬い乗り味にするのではなく、どこか微妙にやさしさがあります。
その微妙さは言葉では伝わらないと思うので、一度試乗してみるをおすすめします。
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