先日のライドの帰りにそれは突如起こりました!
リヤディレイラーの調子が悪かったのに、無理やりフロントディレイラーを動かしたところ・・・ディレイラーを巻き込みました。
実際にはディレイラーをスポークに巻き込んだのでもっと大変な状態だったのですが、写真撮影の余裕がなく戻ってきた時の状態です。
どのようにして起きたのか
もともとリヤディレイラーの調整範囲が狭くなってきていたのですが、何とかギリギリ変速するように調整できていました。
その状態にてホイールの試乗にでかけたのですが、試乗ホイールに替えてみるとどうも変速が良くないためショップで調整してくれました。
試乗が済んで帰路についたのですが、試乗ホイールに合わせて調整されたため変速の状態がよくありません。
それでも走れるので自宅に帰ってから調整しようかと思っていたところ、悲劇が起きました。
それまでアウターしか使っていなかったため、リヤディレイラーが何とか追従してくれたのですが、自宅近くの坂道でインナーを使わなくてはならなくなりました。
インナーに切り替えてみるとリヤが落ち着きがなく、隣のギアに変速しようとカチャカチャ言い出しました。
短い坂だったのでそのまま上り終え、うるさいリヤを黙らせようとアウターに戻そうとしたところ何か引っかかる。
「どうしたんだぁ~」とばかりにアウターにシフトした瞬間、ガションと言う音とともに急減速。
ディレイラーハンガーが折れて、ディレイラーがホイールに噛みこんでいました。
一瞬呆然としましたが、幸いにも全く速度が出ていなかったのでスポークには傷さえもついていません。
チェーンと離さないと押し歩きもできないので、片側のプーリーを外してチェーンとディレイラーを分離させ歩いて帰りました。
近くでラッキーだったニャ~
原因と対応
そもそもの原因は、リヤディレイラーが劣化していて可動域が狭くなっていたことなんです。
ホイール試乗先のショップでも聞いてみたのですが、ぶつけての変形や汚れ等で稼働部の動きが悪くなることで、長く使っていると可動域が狭くなるというのです。
元のパーツをオーバーホールして何とか使えないものかと確認してみたところ、
ビックプーリーが曲がっていました。
はい、これで交換が決定しました。
すかさずディレイラーとビックプーリーをオーダーしました(何を買ったかは後日公開)。
残った部品
新たに購入することを決めたのですが、壊れたディレイラーをどうしたものかと考えました。
とりあえず曲がってしまったビックプーリーは取り外して、ディレイラーが復活すれば標準プーリーは保管してあります。
そこでディレイラーの稼働部にまずはパーツクリーナーをこれでもかと噴霧して汚れを流し出します。
それでも奥まった部分には到達しないだろうからと、潤滑性に優れたSUPER556を稼働部へ噴霧して手動にて何度も動かして見ました。
その結果可動域が34.5mmから37.6mmへアップしました。
※可動域の計測が大変だったのでちょっと誤差があるかもしれません。
ただスプロケットの厚みが39mmでギア1枚の厚みが1.6mmなので、ディレイラーの理論移動幅は39-1.6=37.4mmとなります。
37.4mmの移動が必要なところに、可動域37.6mmではギリギリ過ぎです。
(もちろん微調整ネジは目いっぱい広げての測定です)
それでももしかしたらクロスバイクへの移植時に使えるかもしれないので保存することとしました。
そのためには標準プーリーを取り付けなくてはならないのですが、取り付け時にはテンションが掛かるようにバネをねじりながら固定する必要があります。
ところがバネを固定する穴が4つもあり、もうどの穴だったか当然ながら覚えていません。
そんな細かな事はネット上にも無いだろうと諦めつつ調べてみると、さすがShimano、マニュアルに細かく記載がありました。
ディレイラーのグレードごとに穴の位置まできちんと説明されています。
無事古いディレイラーを復活させることができ、後は新しいパーツを待つばかりです。
新しいディレイラーが届いたら、まずは可動域を測定して以降の劣化具合の指標にしたいと思っています。
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