久々にクロスバイクについてですが、少し前に大山登山を行った際に移動手段にクロスバイクを使用しました。
そこで大山寺まではクロスバイクでヒルクライムしたのですが、その中で1つ不便な事が生じていました。
私のクロスバイクは前3×後8段というコンポがついているのですが、ヒルクライム時は「インナー・ロー」~「インナー・ミドル」あたりを主に使っていました。
分かりやすく言えば、フロントはインナー固定でリヤがローギアから中央のギアあたりまでを使っていたのです。
ところが中央ギアであるインナー側から4枚目または5枚目を使うと、フロントディレイラーにチェーンが擦れてうるさいので使い続けられず、いちいちフロントギアを変速しなくてはなりませんでした。
3×8段ギアを使った事がある人なら分かると思いますが、低グレードのコンポだとフロントギアの変速がとても鈍くて、ヒルクライムのような苦しい場面では走りのリズムもガタガタになります。
そこでクロスバイクのディレイラー調整を行いました。
現状確認
まずは現状確認としてフロントをインナーにして、リヤをローから4段目にしてみました。
やはりチェーンがアームに接触していますね!
この状態のままで動かすとどうなるか動画で見てみましょう。
最初のリヤ4段目でもかすかに擦っているのですが、5段目に切り替えるとあきらかに音が出ます。
調整方法
これから調整するにあたってどの手順で行うかですが、初期状態から調整し直すのでは面倒なのでまずは簡単にワイヤーの張りだけで調整することにしました。
触るのはフロントディレイラー用のワイヤー途中にあるアダプターです。
今回の状態はディレイラー位置がインナー側に寄り過ぎているので、このアダプターを左回しで伸ばして擦れが発生しないようにしました。
しかしながらこの変更により、フロントセンターギア(3段の中央)時に擦れが発生するようになってしまいました。
一番使用頻度の高いセンターギアで擦れが発生することは一番避けなくてはならないことですので、最初の調整は失敗でした。
そこで仕方なく初期状態から調整し直すことにしました。
・HとLのリミットネジを同じ程度に緩めて稼働範囲を広げる
・フロントディレイラーをインナーからアウターまで往復させてみて、インナーとアウターでのそれぞれの動く位置(ギアからのはみ出す量)が同じくらいになるようにワイヤーアダプターで調整
・インナーとアウターともに擦れが起きないなるようにLとHネジで調整
このように調整が済むと全てのギアで擦れが起きることなく使用できるようになりました。
各フロントギアでリヤディレイラーを動かしての状態を動画で見てみましょう。
知っておくと良いこと
今回は上手くいきましたが、低グレードのコンポは精度が低い事とフロントが3段もあるためディレイラー調整が難しくなっています。
どうやっても全てを満たすことが出来ない時は、使用上不便が生じない範囲で妥協することも大事です。
特にたすき掛けのようなチェーンが最大で斜めになるような組み合わせまで使えるように調整するのは難しいですし、シビアな調整が必要となります。
さらに調整がシビアだということは、少しワイヤーの張りがずれただけでも変速異常が発生する可能性が高いということです。
それよりは使用頻度の高いギアに合わせて、使わない組み合わせの調整を無視した方が長い間ずれが起きにくいでしょう。
ショップでの調整でもそのようにしている場合もあるようです。
単純に調整力不足ということもあるけどニャ~
ほかにも、3段のフロントディレイラーのアーム部分はちょっと特殊な形状となっています。
フロント2段のロードバイクと違い、アーム内に段差がついています。
これにより変速時のチェーンの押しを行っていることと、3段もあるギア稼働範囲に追従できるようになっているのです。
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