近所にてBMCの試乗会がありましたので、朝一番で行ってきました。
当日はサイクルモードの開催日でもあったのですが、出店していないBMCを試す機会を重視して行ってきました。
試乗会はコギー戸塚駅前店さんの店舗前でBMC代理店のフタバ商店さんが行っていました。
開始時刻前に着いたので試乗車を並べているところでした(12台もあったので大変そうです)。
TIMEMACHIN ROAD01
まず最初に試乗させてもらったのが、TIMEMACHIN ROAD01 ONE RED AXS SHRDです。
これはエアロロードにSRAMのRED eTAPが搭載された車体でした。
ドリンクボトル周りやBB上の空間まで埋めてエアロ形状にこだわったモデルとなっています。
当然のことながらハンドル周りもエアロ形状でワイヤー類の露出などなく、eTAP専用となっています(機械式およびDi2は取り付けできません)。
走行インプレッションですが、乗ってみてすぐに感じるのはあらゆる点において無機質な印象です。
純粋なマシーンのごとく、一切フィーリング的な味付けがありません。
そのため五感で感じるようなわくわく感や気持ちよさなどと言うものをあまり感じません。
ただ、その代わりに速さに関しては光るものがあります。
発進時や中間加速で路面に即座にパワーが伝わりますし、40km/hを超えていった時の速度の伸びもよく、おそらく私が使っている1号機よりも1~2km/hは確実に伸びます。
正直ちょっとずるいと思ったほどでした。
ただウィップ(しなり)などほとんどないので、ダンシングや上りでのリズムは自分で作り出さないとならなく、状況によっては使いにくいでしょう。
また、フロント荷重が少ないために、低速時にハンドルが路面に取られることがたまにあります(担当の方もそう言ってました)。
これだけ硬そうなバイクにもかかわらず乗り心地がそこそこ良かったのには驚かされます。
総じて、ネガティブな要素も多数ありますが純粋に速さに特化したバイクと言えるでしょう。
SLR01
次に試乗したのが、SLR01 DISC THREE FORCEです。
この車体はエアロ要素を入れたオールラウンドバイクで、Force eTapで組まれていました。
ハンドルは先ほどのTIMEMACHINと同様にエアロハンドルとなっていますが、
ダウンチューブにワイヤーラインの入口があるため機械式で組むことも可能です。
インプレッションとしては適度にウィップがあり、それでいて高速走行に適したバイクです。
高速走行を行った際にもきちんと乗り味があり、その点ではTIMEMACHINよりも楽しいバイクです。
上り坂ではウィップによって上りやすく、特にダンシングで上る際のタイミングの取りやすさを感じます。
総じて、オールラウンドバイクであるがエアロバイク要素の強い車体です。
ROADMACHIN01
最後に試乗したのが、ROADMACHIN01 THREE ICS FORCEです。
このバイクはエンデュランス向けで、Force eTapで組まれていました。
この車体もエアロハンドルとなっていますが、機械式で組むことも可能です。
前の2台と同じように発進加速やマシーンの取り回しなどテストしてみましたが、当然のことながらパッとした結果はありませんでした。
上りに入っても軽やかに上っていくなどもなく、淡々と進んでいきます。
ただ、同じ上り坂で2台が途中からインナーギアを使わないと上りきらなかったのに対して、このバイクだけアウターのまま上りきることができました。
おそらく勢いよく走るのには適していないが、抑え気味の一定ペースで上るのが得意なのでしょう。
同じように平地に戻って、30km/h以下で軽く流して走ってみたところとても気持ちよく走ることが出来ました。
総じて、速度を求めず、加減速を行わないで走り続けてると楽しいバイクです。
まとめ
今回のようにBMCのバイクを3台も乗り比べたことは初めてでしたが、どれも方向性がはっきりと異なったバイクでした。
特にTIMEMACHINほど純粋に走りに特化し、フィーリングさえも排除したバイクはあまり見かけないですね。
また、3台に共通してBMCらしさを感じました。
具体的に何がと言われると答えようが無くて困るのですが、どことなく共通点を感じることができます。
また、車体とは関係ないのですが、eTapのREDとFORCEを使い比べる事ができました。
使い比べてみてREDとFORCEにフィーリング的な違いはほとんどありませんでした。
であるなら重量面を気にしないのであれば、FORCEでも十分な事がわかりました。
この試乗会は単に試乗を行えるだけでなく、フタバ商店の担当者さんよりバイクについての説明を丁寧に行ってくれるためより深くそのバイクを知ることができます。
また、イベント等での試乗会とは異なり試乗コースも自由なため、おもいっきり性能確認ができるのも良いところです(イベントコースで40km/h超えなんてできないですから)。
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