チェーン交換はこの車体では2度目になりますが、前回と異なり気づきがいくつかありました。
交換の前後でフィーリンクチェックもしっかり行ったのでその違いも判りましたし、シマノ製のクイックリンクを使ってみて他社のミッシングリンクとの違いがあることも判りました。
交換のきっかけ
久々にチェーンチェッカーでチェーンの伸び具合を確認してみたのですが・・・
んっ!先端のフックが軽く差し込まれてしまっている(先端が差し込まれた状態が伸びた事を現す)。
「前回は明らかに引っ掛かって入らなかったのに」と思いながらもチェッカーをひっくり返してみると、
「なぬ~、1.0%の方も入ってしまう」
そう、最初に確認した方向は0.75%の伸びなのでまだ何とか使える範囲なんですが、1.0%まで伸びてしまうと完全にOUTです。
前回計測したのはしばらく前だが、まさか一気に1.0%まで伸びてしまうとは思いませんでした。
先日、1泊2日でのライドの際にチェーン洗浄ができないので、仕方なくふき取りと注油だけ行ったのが悪かったのかとも考えたのですが、どちらにしても交換しなくてはならなくなりました。
購入品
そこで次のチェーンはシマノ以外も含めて検討したのですが、結局費用や安定性から現行同様にデュラチェーンにすることにしました。
購入先を探していると「そう言えば消費税が10%になったばかりだ」と気づき、もう少し早く気づけばと残念な気持ちになりました。
ところが一番条件の良かった楽天のショップで購入しようとすると、キャッシュレス還元の対象店だと記載があるではないですか!
すっかりAmazon同様に楽天も大手なので還元対象ではないと思っていましたが、出店各店舗はそれぞれだったんですね。
おかげで消費税UP前よりも安く買えた事になります。
さて、購入品は11速デュラチェーンなのですが、今回はピンでつなぐタイプでなくクイックリンクが付属するタイプにしました。
これまでもKMCのミッシングリンク(クイックリンクと呼び方が違うだけ)を使っていたので、別に用意しなくて済むので助かります。
新旧を端をそろえて並べてみたところ、旧チェーンが半コマほど伸びていることが確認できました。
取り付け
まずはコマ数を旧チェーンに合わすために2コマほどカットします。
カットの際はチェーンカッターのピンが、チェーンのピンの真ん中にずれなく当たっていることを確認した後に行います。
ここでチェーンプレートなどに触れているとプレートを変形させてしまい、そのプレートが使えなくなってしまうため慎重に行います。
後はグリグリとカッターのピンを押し込むだけなんですが、これがそこそこ抵抗があって当て場所が間違っているのではないかと不安になります。
少し強めにハンドルをまわしてあげると、スコッと接合されていたピンが抜ける感触がありました。
適切な長さにカットできましたら、文字が書かれている側を手前にしてチェーンラインにチェーンを掛けます。
※シマノのデュラチェーンには方向指定があるため
次にクイックリンクでチェーンをつなぐのですが、クイックリンクにも方向指定があります。
この写真のようにチェーン下側で矢印がチェーンの進行方向を向くようにかみ合わせます。
あとはクイックリンクを工具でロック位置まで広げてあげれば終了なのですが、どうやっても硬くて広がりません。
「そんな馬鹿な~」と渾身の力を込めて広げても、足と手でやってもまったく広がってくれません。
調べてみたところ噛み合わせが硬く出来ているため、シマノ製の工具を使わないとロックできないそうです。
仕方ないので別な方法として、クイックリンクをチェーンの上側にもってきて、ブレーキを掛けながらペダルに過重してあげました。
すると、スコッとロックすることができました。
あらためて駆動部ってこんな力に耐えているんだと感心させられました。
走行フィーリング
交換後の初走行はマニュアル通りに購入したままのオイルの状態で走行してみました。
初期状態では保存も兼ねたオイルが塗布されているため、若干ですが回転の重さを感じます。
ただ思っていたほどの重さでもなく、体調による差の方が大きいくらいでした。
伸びていた旧チェーンとの違いは明らかにあります。
特にスタート時や加速開始時のパワー変化があった時が顕著で、旧チェーンだと力がタイヤに伝わるのに一瞬間があるのに対して、新チェーンは力がダイレクトに伝わります。
2回目のライドでは洗浄と注油を普段通りに行ってみましたが、ダイレクト感は同様に感じとれました。
ただ巡行時になると感じられる差はなくなりますが、それでもいくらかのパワーロスは起きているものと推測できます。
伸びたチェーンを使っているとパワーロスばかりでなく、ギアの歯を痛めることにもなりますので定期的にチェックすることが必要ですね。
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