所有している2台のセッティングに思いもよらぬ違いがあった

メンテナンス
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ことのきっかけは所持している2台のロードバイクでハンドル位置が異なっているため、サドルのフィット感に違いがあることから始まりました。

私が1号機とよんでいるエアロロードには空気抵抗も考えてエアロハンドルを取り付けてあります。

あまり考えずにエアロハンドルを選んでしまったために、ハンドルリーチが長くハンドルが遠くになっています。

しかしながらハンドルが遠い1号機の方がお尻の痛みも出にくく、サドルのフィト感も上回っています。

他にもハンドルが近い2号機を1号機同様のハンドル高にすると違和感があるなど、理論的におかしな部分もあって車体の状態を正確に計測し直してみることにしました。

計測方法

車体の各部の間隔を測ったことがある人なら分かると思いますが、正確に測ろうとするとフレームやパーツが邪魔をしてそのままでは簡単に測れない場所がいくつかあります。

その場合は水平方向にずらした位置から測るなど誤差をうむ可能性と作業が大変なため、まずは画像で測定できないかと試してみました。

最初に写真から長さを測れるソフトを使ってみました(写真の縮尺を補正して使用)。

ロードバイク寸法を画像から測定

ところがやはり誤差が大きく場所によっては5cm近く実際とは異なってしまいました

予想してはいたのですが、奥行きのちがいで誤差が生じているようでした。

調べてみると3D空間を認識して測定してくれるソフトもあるようなのですが、元の写真に3Dデータが取り込まれていないのでこちらも誤差がありそうなので写真での測定は諦めました。

そこで手間はかかるのですが1か所ずつ測定して調べる事にしました。

その際に仮想の位置で測定しなくてはならない場所もあるため、糸を使って垂直を出して測定したり、

サドルの垂直位置での測定

棒を使って直線を出したりして測定を行いました。

ロードバイクハンドルの中央位置での測定

測定結果と分析

そうして測定された1号機と2号機の結果が次のようなものでした。

ロードバイクのセッティング寸法
1号機
ロードバイクのセッティング寸法
2号機

測定場所の決め方はBB位置を基準としてサドル位置、そこからブラケット位置がどうであるかを求めました。

その際にサドル位置は先端部分として(どちらも同じサドルなので寸法差はない)、ブラケット位置は親指の付け根を押し当てる場所を基準としました。

測定結果をまとめてみて驚いたのがBB位置とサドル先端の距離(※)1cmも差があったことです

※狭すぎて矢印では書いてありませんが、BBとサドルからの垂直線との距離のことです

サドルの前後位置に関しては、乗車してペダルが3時のときに膝の先端とペダルの軸が一致するように合わせたのでほぼ誤差は無いと思っていましたが実際には1cmもありました。

単に合わせ方が悪かったのか、その時使ったシューズのクリート位置の差が生じたのか分かりませんがここはもう一度見直さなければならないところです。

サドル位置はほぼ差がないと思い込んでいたためここでショックを受けたのですが、気を取り直してハンドル位置について確認を続けました。

サドルからブラケットまでの距離は落差を無視しても予想通り3cmほどの違いがあります。

理想値(上体を倒していった時に自然にブラケット位置がある)では2号機位置がそれに近いのですが、どうしてかハンドルの遠い1号機の方がお尻のフィット具合が良いので悩むところです。

次にサドルとブラケットとの落差ですが、ここでも1.5cmほど差が出ています。

一度、2号機にてハンドルを下げたことがあったのですがサドルとのフィット感が悪くなったのでやめました。

逆に1号機のハンドルを上げたこともあったのですが、こちらもフィット感が悪化したのでやめました。

以上まとめると2台の違いは次の3点となります。

  • サドルの前後位置
  • ハンドルの遠さ
  • サドルとハンドルの落差

このうちサドル前後位置については適切なものは1つであるため、再度位置合わせをして同一になるように調整するつもりです。

ハンドルの遠さに関しては今もっているパーツではテストができないため、継続的に気にしながら調査していくこととします。

落差についてはもう一度いろいろ変化させて確かめていきたいと思います。

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特性の違う2台をフィーリングでセッティングしてきたために数値的に大きな違いがありました。

これを極力近い値にするのがよいのか、それとも違うままの方が特性に合っているのかしばらく走りこみながら確認してみたいと思います。

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