ロードバイクのホイール(チューブやタイヤ含む)は、軽量化を重視するため重量バランスが無視されることが多いですが、重量とバランスではどちらが重要であるか試してみたいと思いました。
特に私が利用しているようなセミディープホイールだと、バルブ長が長くなってしまい重量バランスは崩れがちになります。
しかしながら一般的な重量合わせだと、ホイール表面に鉛シートなどを貼り付けるために見た目が良くありません。
そこで見た目にも気を使いつつ、バランス取りを行ってみました。
現状確認&準備
まずは現状確認をします。1円硬貨を使ってホイール&チューブの重量差を確認してみます。
貼り付けてあるのは10枚の塊と1枚のバラで、合計11枚(約11g)分バルブ付近が重いことになります。
※タイヤに関しては、確認してみたところ場所による差は最大でも1g以下だったので無視します。
ちなみに、60mm長のバルブを使っているのですが、使い古した別メーカーのバルブ部を切り取って計ってみたところ、8.5gほどありました。
つまり重量差の多くはバルブの重さになります。
重量差をどのように解消するかですが、一般的なリム表面に鉛シートを貼りつける方法は見た目が良く無いため却下します。
他にどのような方法があるか考えてみたところ、外側がダメなら内側に処置すればよいのではと考えました。
とは言え、リム内側に鉛シートを貼ったのではそこに段差ができてしまうため他の方法を考えます。
考えた末の方法が、ニップル回し用の穴に皿ネジを差し込む方法です。
購入したものはM6ネジで30mmのものです(できるだけ太くてリム高に収まるものを購入)。
加工作業&取り付け
ところがリム穴に差し込んでみたところ、リム穴が8.4mmなのに対して皿の最大部は12mmもあります。
ネジの頭が出てしまうことになります。
そこで皿部分を上からと、サイド側とを適切なサイズになるようサンダーにて削りました。
※左右が削ったもので、中央が元のネジです。
削ったネジの重量は4.8gと4.9gとなります。
そのままリム穴に差し込むと穴周辺を傷つけるおそれがある事と、ずれないように安定させるために上下からテープにて挟みました。
更に万が一リム内に落ちてしまった時を考慮して、ネジ部にもテープを巻いておきました。
これをリム穴に差し込みます。
その上からリムテープを被せます。
リムテープは使いまわしのため、丸くなっている部分は穴が空いていた時の癖が残っているだけです。
まとめ
ホイールバランス確認してみました。
1円硬貨3枚分の差になりました(8g分改善)
改善したホイールの回転具合をご覧ください。
比較となる改善前の動画が無いのですが、見てもらって分かる通り明らかに回転時間が長くなっています。
特に低速になってからなかなか止まらず、いつまでも回り続けています。
今回はフロントホイールを11g差から3g差まで調整しました。
この状態で使用してみて支障がないようでしたら、残り3gの調整とリヤホイールも作業してみたいと思います。
それが終わりましたら、改めて報告いたします。
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