オルベアの試乗会って近隣では見かけたことが無かったのですが、お世話になっているショップにて実施するとのことで期待して行って来ました。
開催場所は先日お伝えしたTCRの試乗と同じSBC湘南藤沢店さんです。
ORCA AERO M30LTD
まず最初に試乗させてもらったのがORCA AERO M30LTD(おそらく)です。
なぜ、おそらくとしたかと言えば事前情報ではAERO M30LTDとなっていたのですが、貸し出されたバイクはアルテグラDi2が搭載されていました。
AERO M30LTDはワイヤー式の105となっているので、アルテグラDi2となるとAERO M20iLTDの可能性があります。
※オルベアにはカラーを自由に変えられるMyOシステムがあるため外観色ではグレードが分からない
ただクランクが172.5mmとフレームサイズに対して長いものが付いていたので聞いてみると、初期に乗ったプロの好みでそうしたとの事なのであえて異なったコンポが積まれている可能性もあります。
さて、このAEROですが正直あまり期待していませんでした。
どうしてもオルベアと言えばクライミングバイクのイメージがあったのでエアロロードってどうなの?って感じで見ていました。
まず外観はエアロロードらしいエアロロードで、特にリヤ周りの三角部分のフレームが太くてゴツイことが目立っていました。
写真では伝わりにくいですが、リヤのエンド周りのパイプが厚くなっています。
乗りだしてみると、低速からスルスルっと加速していきます。
軽量バイクのような軽さとは違いますが気持ちよく走りだす感じです。
そこから加速していくと純粋なエアロロードらしく中速から高速への伸びがとても気持ちいいものでした。
正直この加速感だけで「欲しい!」と思ってしまいました。
次に上り坂でテストしてみましたが、さすがにあまり得意ではないですね。
ただ坂で全く上らないかと言えばそんなことはなく、軽量バイクのように軽やかに上らないというだけで淡々と走ればそれなりに上っていってくれます。
またダンシングがやりやすいため、上りや平地スプリントでもダンシングは使いやすいですね。
最後にスラローム走行をしてみましたが、反応が鋭いため、すばやく切り返しをすると怖いくらいでした。
なので安定志向ではなく反応性のいいハンドリングになっています。
ORCA M35
次にクライミング系バイクのORCAに乗ってみました。
発進はそれなりに軽快さはあり、そこから中速域までは気持ちよく伸びていってくれます。
ただ高速では伸びが鈍化してしまうため中速域までを楽しむバイクですね。
上りはAEROより良いですが、特別軽快に上っていくという印象はありませんでした。
ダンシングを行ってみたところ普通にこなしてくれるという感じです。
スラローム走行をしてみると安定性重視ですね。
反応は早くはないのですが、ピーキーな怖さがないので急なハンドル操作してもバランスを崩すことは少ないでしょう。
ORCA M30ILTD PWR
さきほどのM35に比べ、M30ILTDはフレームのカーボン積層が違います。
またホイールも違っています。
さすがにM30ILTDの方が上位グレードため発進から加速、上り坂とあらゆる場面で軽快さや速度の伸びが上回ります。
さらにこのホイールに使われているハブが独特で、空走時の抵抗がものすごく抑えられているため脚を止めてもどこまでも走り続けそうなくらい伸びました。
基本的な特性はM35もM30ILTDも同じですが、M30ILTDの方が軽快さが上回り、特にホイールの違いが印象的でした。
まとめ
クライミングバイクの印象が強いオルベアでしたが、予想外にエアロロードの出来がよいものでした。
私がエアロロード的乗り味が好きというのもありますが、オルベアのAEROは注目すべき1台です。
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