ヒルクライムのテクニックにて休むダンシングと言う言葉が出てきますが、その言葉通りのものはありません。
他に良い表現が無かったのかもしれませんが、休むダンシングが存在するものと思っていると誤解したままとなる恐れがあります。
今回は何故休むダンシングが無いかを説明したいと思います。
休むダンシングは存在するのか
まず休むダンシングが存在する前提で考えてみると、それは先日投稿した脚に負担を掛けないダンシングのようなものになるかと思います。
これが休むダンシングになるか、ケースごとに考えてみます。
◎まずはレースやタイムアタック中に脚に負担を掛けないダンシングを実行した場合ですが、この場合に休むほど負荷を減らしてしまうとタイム放棄したレベルになってしまいます。
そうならないために負荷とタイムをバランスしながらギリギリをつかなくてはならないので、とても休むダンシングと言うレベルではありません。
正確に表現すれば、シッティングで疲れた筋肉を休ませて他の筋肉に頑張ってもらうなら正しいでしょう。
◎次にタイムを気にせずに気持ちよくヒルクライムしている時はどうでしょう。
その時ならどんなに遅くなっても構わないので休むダンシングが可能そうですが、実際にはそうすることはありません。
何故ならペースを落としているのでシッティングのままでも疲れていなく、筋肉ほぐしのためにダンシングをした際に休むほどペースを落とすダンシングをする必要がないからです。
私の経験からこのような時は軽快なダンシングを行います。
◎最後に可能性があるのが、脚力を使いきってしまいどうしようもない時に行うダンシングです。
以前、山梨まで日帰りで行った帰りに脚力を失って、シッティングでは数メートルも登れなくなってしまった時がそうでした。
この時はペースなど言っている状況ではなかったので、遅くても良いので一切脚に負担をかけずにダンシングしました。
この走りは確かに休むダンシングと言えるかもしれませんが、状況からして休むというような事態ではなく、最後の手段としてのダンシングという感じでした。
このように実際には休むダンシングという表現に合う場面が存在しません。
そのため、休むダンシングはあり得ないと思っています。
ただ私の知らない領域に、ペースを落とさずに休むダンシングが存在する可能性は無いとは言えませんけど。
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