少し前に見つけたスタンプラリーがあるのですが、あまりに過酷そうなのでしばらく無関心を装っていました。
それが「神奈川の美しい広葉樹林スタンプラリー」です。
広葉樹林がある森林公園や山などを対象としたものであるため、神奈川全域に50か所のチェックポイントがあるという数の多さだけでなく、そのチェックポイントが山頂付近にあったりと過酷さが半端ではありません。
一見すると登山系スタンプラリーかと思ってしまいますが、多くのチェックポイントが登山口近くの施設内に設置されていたりと自転車で回るのに適しています(そうとも言えない場所もいくつかありますが)。
まずはその中で鎌倉から三浦半島にかけてのエリアをまわってみることにしたのですが、そうなると3つのヒルクライムを1日でこなさなければなりませんでした。
今回はロードバイク1号機にて、下記ルートで行ってきました。
https://www.strava.com/activities/7241526041
https://ridewithgps.com/trips/91955865
足慣らしで森林公園へ
今回のスタンプラリーは過去にいくつか行ったスタンプラリーの中でも過酷だったお寺トランプという小田原から湯河原にあるお寺をまわってトランプを完成させるものよりも厳しいのではないかと思っています。
もちろん1日で制覇できるような生易しいものではないので、まずは近場の地域から行ってみることにしました。
走り出してすぐにたどり着いたのがこちらの散在が池森林公園です。
チェックポイントが野外にあるのですが時間制限があるのがなぜだろうと思ったら、公園の門が時間で閉まってしまうんですね。
チェックポイントは管理事務所にあるため、そこまでは歩いて行かなければなりません。
せっかく用意してくれたスタンプラリーなので、その趣旨に従って広葉樹林を観賞しながら奥へと進みます。
ありました!管理事務所の壁にスタンプが設置されていました。
ラリー用の用紙も入っていましたが、各施設の説明が入った厚手のものだったので、受け取らずに自らプリントアウトしたものを利用することにしました。
とりあえず、最初のスタンプゲットだぜ!
次のチェックポイントまでは裏道で行けるのですが、トンネルが狭すぎすれ違いができないため長い信号待ちになってしまいました。
歩道に回避しようかとも思ったのですが、ガードレールに隙間がありません。
さらに鎌倉の細い路地を抜けようとすると、自動車のすれ違いに阻まれてなかなか進めません。
次の山崎・台峯緑地にたどり着きましたが、スタンプがなぜか建屋ではなく柵に設置されていました。
その先で勢いよく坂を下り右手の分岐へ進まなくてはならなかったが、真っすぐ下りてしまいました。
まぁそんなことはよくあることなので、臨機応変にルートを変更します。
さて、3か所目は鎌倉広町緑地ですが、スタンプは管理事務所内の窓口に設置されていました。
スタンプを押す場所を確認したりと手間取ってしまったのですが、その間スタッフさんは全くこちらに関心を見せませんでした。
ガラス戸があったとはいえ、チラ見もしないとは驚きです。
鎌倉海岸に出ましたが、ここはアジア系外国人に人気のスポットですが今は閑散としています。
逗子マリーナ方面に抜けるのに旧トンネルを通ってみたのですが、無駄に上りが多くなっただけでたいしてショートカットになりませんでした。
逗子駅手前で線路を横断するために使った路地ですが、進むほどにどんどん狭くなっていきました。
難所2連続
次は1つ目の難所である神武寺の上り口に近づいたのですが、保育園児の散歩が行われていました。
まさかこの子たちは神武寺まで登らないよね?
そうしているうちにとうとう上り口までやってきましたが、いきなりおかしな角度で道が上っています。
上ってみるとやはり異常な傾斜がずっと続いています。
それでも少し前のあざみラインの感覚が残っているためか、この程度で弱音はいている場合ではないと黙々と上り続けました。
上りきった先の小屋にスタンプがあったのですが、ここまでの公園と違って管理者がいないために日付が5月のままでした。
6月に日付を変えると真新しい6が現れました。
せっかくなので神武寺に参拝してきましが、階段が苔むしていて素敵でした。
また、客殿への入り口は切り通しになっていて、壁面にはシダ類だけでなく見慣れない花も自生したりと見ごたえがありました。
無事1つ目の難所をクリアして進んで行くと渋滞に出くわしましたが、チャリなので横をスイスイです。
次のチェックポイントであるル・ボスケにてスタンプに手間取っていると、室内犬に気づかれてしまい吠えられました。
お店の方が「お客さんかな」とか言いながら出てきてしまったのですが、「スタンプに来ました」と告げると優しく見送ってくれました。
海岸線を気持ちよく流していましたが、この次のことを考えると少し気持ちが重くなりました。
なぜなら次は今日一番の標高となる大楠山に上らなければなりません。
2度ほど上ったことがあるので理解していますが、ルートの多くが未舗装路で、斜度だけでなくパンクを防ぐためにラインやパワーのかけ方に気を使います。
たまに舗装路が出てくるので助かるかといえば、その多くが激坂となっています。
いまでこそ、そこまで苦労せずに上ることができますが、ここを初心者の頃に上ったことを思い出し「よくチャレンジしたなぁ」と自分のことながら感心してしまいました。
途中、唯一すれ違ったおじさんから「ずっと走って上ってきたの?」と聞かれ、そうだと答えると驚いていました。
さすがに最後の50段ほどは階段があるのでチャリは置いていきます。
すると目の前に広場がみえて、その先には三浦の山や海が見渡せます。
ところでスタンプがあるビューハウスでは1匹のキジトラ猫が飼われていました。
何ちゃんなのか名前を聞いてみると、「店長」ですと言われ、もう一度聞きなおしてしまいました。
「店長の○○」でなく「店長」が名前なのですが、それだと「店長かわいいね!」ってちょっと違和感あるのが難点です。
大楠山へのルートは晴れた日でも何か所かぬかるんだ場所があるので注意が必要です。
特に今回はこの場所に水がたまり、端の枝上を通らなければならなかったのですが、チャリを抱えていたのでバランスを崩して倒れそうになってしまいました。
3つ目にして最大の難所
住宅街を上りつつ最大の難所に近づいています。
前回来たときは狭すぎてここは歩いてしまいましたが、今回は走れました。
さて、難所の武山ですが、出だしからここまでの2か所を上回る傾斜が迎えてくれます。
すでに結構脚力を失っていてギブアップの危険があるため、左右に蛇行しながら少しでも傾斜を緩くして走るようにしました。
ところが思ったようなタイミングで切り返し出来なく、左手の苔部分に乗り上げてしまいました。
やっちまった!終わったな。と思いながらも焦らずにじんわりとパワーを掛けながらバランスを崩さないようにしていると、何とか舗装部分に復帰して足つきをまぬがれました。
そうしてジグザグ走行しているとケイデンスを高く維持できるため、速さはありませんが今までで一番楽に上りきることができました。
まずは展望台より景色をながめて、一息つきました。
この武山は上りも大変ですが、下りも気が抜けません。
傾斜が強く道も狭いため、タイヤのグリップを超えて簡単にロックします。
そうなると危ないだけでなくタイヤトレッドがはがれるため、危険な個所は歩いて下る必要があります。
横須賀の海岸線でゆっくり目に走っている外人さんがいたのですが、気にせずパスしました。
平地区間ではドバっと差がつくのですが、上り区間に入ると猛然と追い上げをくってしまいました。
下りや平地に入るとスピードをセーブして上りになると追い上げてくるを繰り返してきたのですが、彼らは徹底して安全走行(速度的に)に徹していたのでしょうか?
脚力を失い気味でしたが、彼らのおかげで頑張って早く着くことができました。
その後は池や橋が絵になる称名寺に立ち寄り、
最後はコンビニでスタンプして終了です。
できるだけコンビニでのスタンプは避けたいところでしたが、施設のチェックポイントが閉まってしまう可能性があったのでここだけ妥協しました。
まさか、大楠山に続けて武山を上ることが起きるなんて想像していませんでしたが、やってみると以外に出来てしまうものですね。
今回立ち寄った先の森林は過去に探索したところが多かったのでスタンプだけで探索しませんでしたが、ほかの地区ではスタンプ&探索もしてみたいと思っています。
そうそう、神武寺は初めてでしたがなかなか興味深いところでしたね。
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