名水と言われる秦野の湧き水巡り

自転車紀行
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最近はスタンプラリーばかりを続けていましたが、今回は趣向を変えて秦野の名水を訪ねてみたいと思います。

以前から一度やってみようと思っていたのですが、美味しい湧き水が多い秦野をめぐって湧き水ナンバー1を決めることにしました

今回はロードバイク2号機にて、下記ルートで湧き水をめぐりました。
https://www.strava.com/activities/7602923242
https://ridewithgps.com/trips/99106030

走行ルート

弘法の清水と井之明神水

今日も暑いことが予想されるので、信号待ちなどでは極力日陰に入って体温の上昇を防ぎました。

ドラ
ドラ

ここ最近熱射病のようなライドが続いたから少しは学習したニャ~

秦野に近づくと丹沢の山にかかる雲行きが怪しくなってきました。

日光を遮るだけなら大歓迎ですがが、雨はやめてほしいものです。

そろそろ最初の湧き水近くまでやってきたのですが、あまりにも風景に紛れ込んでいるので気がつかず通り過ぎてしまいました。

気にしていたのに全く目に入らず

ここがこの日最初の湧き水である「弘法こうぼうの清水」です。

弘法の清水

ここは弘法大師が出したといわれる湧き水です。

上段で飲み水を汲み、下段で洗い物をするようになっています。

水は飲みやすく、のど越しもよく、とても美味しい。

全国名水100選に選ばれているだけのことはあります。


水場を後にして普段通らない裏通りを走ってみましたが、おもむきがある建物が残っていますね。

裏道を抜けると、次の湧き水がある曾屋神社そやじんじゃに到着しました。

曾屋神社

本殿まで行って周りを見渡してみると、右手の駐車場の方に湧き水があるとの看板がありました。

曾屋神社本殿
ゆきこおりやピーナッツが気になる

行ってみると本当に駐車場の一部にやしろのようなものが見えます。

曾屋神社の駐車場

ここが「井之明神水いのみょうじんすい」です。

井之明神水

もともとは神社の名前も井明神社いみょうじんじゃと言われていたそうです。

いや~ここの水も美味しく比較が難しい。

水はすっきりとしてさわやかな美味しさです。

2か所ともおごそかな場所で、とても美味しいので判定がきわどくなりそうです。

水道発祥の地と名水たち

神社のすぐ隣に何やら記念公園があることに気がつきました。

曾屋水道記念公園
何度か横を通っているが気づかなかった

秦野が開拓されるとともに湧き水を用水路で送るには無理が生じて水道が整備されたとの事です。

その時苦労して作られた配水池やポンプ室があった場所を記念公園としたそうです。

曾屋水道記念公園

次の場所は何度か訪れたことがある南公民館内にあります。

秦野の南公民館
右手にあるのが南公民館

ここには「まいまいの泉」という湧き水があるのですが、

まいまいの泉

公民館入口の脇にちょこんとあるので、公民館に訪れても気がつきません。

横の蛇口も湧き水なので、給水する際は蛇口を使います。

少し場違いな場所にありますが、すっきりしてまろやかで飲みやすく高評価です。


次は割と近くにある三河屋という豆腐店の横にある湧き水です。

秦野の三河屋
三河屋さんは水を気に入りこの場所に移転してきたとの事

ここは「兵庫の泉」と言い、所有者の方が地域のために開放した場所だそうです。

兵庫の泉

取水口が無いので岩から流れる水を汲んで飲みます。

水はちょっと硬質な感じがして、良い水と感じるが直接飲むよりも調理に使う方があっているように感じます。


次はすぐ近くの住宅地の小さな公園の中に設置されています。

ここが「どうめいの泉」という湧き水です。

どうめいの泉
宅地開発で一度所在不明になったとの事

公園の水道水と並んで設置されているところがちょっと笑えます。

ここも先ほどと同じように硬質な感じの水なのですが、硬質ゆえの味があってなかなかの好印象です。


少し進んだ先に出雲大社 相模分祠の入り口があります。

出雲大社 相模分祠

この日は草刈りのためにヤギさんが放置されていました。

ヤギ

なかなか可愛げがあったのでちょっと触れてみました。

さてさて目的の湧き水なんですが、本殿の左手にその入口があります。

薄暗い水路の脇の道を奥まで進んで行くと、

出雲大社 相模分祠の千年の杜
千年の杜

ゆずりの水」が現れます。

ゆずりの水
蛇口から給水できます

奥には龍蛇神が祀られていて、そこから湧き出ているとされています。

水は硬質系のようですが気にならない程度で、味わいはとてもさっぱりしたものです。


若竹の泉と峠湧水

残り2か所は結構奥まった場所まで行かなくてはなりません。

まずは川沿いを普段行かないような奥まで入って行くと、畑の傍らに何か石板が現れました。

ここが「若竹の泉」と言われる湧き水です。

若竹の泉

水はすっきりとしていて雑味がありません。そのため味もほとんど感じない水です。


さて、最後の場所に行くのがとても大変で右手の分かれ道を進んで行くのですが、

ここまでも軽く上ってきたが

いきなり斜度20%の坂がしばらく続きます。

20%ゾーンが長い

それだけでも十分にきついのですがその先では24%の勾配が現れ、さらにやぶ蚊の攻撃にさらされ続けます。

気がつけば24%に

こんな激坂なのにモタモタしているわけにはいかないので、やぶ蚊を追い払いながら必死に上って行きました。

するとその先は10%の勾配となるのですが、まるで天国にたどり着いたような快適さでした。

そんな必死に上った坂ですが、頂上についたらすぐに下ってしまうのが何か勿体ない。

そうして下りきった場所に最後の目的地があるのですが、水場に行くにはこの草むらを抜けて行かなくてはなりません。

ここはさすがに無理だろう

遠目には塀ぞいにわずかに道があるようですが、雑草の具合がわからず困りました。

湧き水はこのフェンスのすぐ裏手にあるのですが、

峠湧水

フェンスの出入り口にはチェーンと鍵がガッチリかかっていて通ることができません。

しかたなくフェンス横から1mほど雑草をかき分けて水場にたどり着きました。

ここをフェンスに沿ってカニ歩き

ここが最後の「峠湧水とうげゆうすい」です。

峠湧水

水質検査の紙も貼られていましたので、地元で管理は行われているようです。

ここの水はすっきりまろやかで飲みやすいものでした。

森林霊園と震生湖、そして湧き水総合評価

帰りはちょっと面白ルートでもと思ったのですが、またも激坂&やぶ蚊に襲われました。

上って行くと湘南森林霊園が広がっていました。

湘南森林霊園
明るい霊園です

樹木葬とも少し違う霊園ですね。

土地が広いので芝生の手入れも自動芝刈り機が動き回っていました。

手前の木の根でターンしてました

帰路の途中でたまたま震生湖の横を通ったため、少し立ち寄って休憩していきました。

震生湖公園

今回は前から気になっていた秦野の湧き水を巡ってみました。

思っていた以上にどこも水が美味しく比較に苦労したのですが、独断の結果は以下の通りです。

秦野の湧き水の評価表

移動しながらのそれぞれの評価だったため、同一条件とは言い難いのですが私の評価ではまいまいの泉がトップとなりました(冷たさが強かったのが有利だったか)。

いろいろなタイプのサイクルロック・鍵

お近くの人はぜひやってみて感想を聞かせてください(湧き水はお腹の弱い人は注意ください)。

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