最近、走行している中で身体の防御機能が働いて走行速度が低下する場面がいくつかありました。
最初は疲れによる精神的なものだろうと思っていたのですが、いろいろ対策を講じてみたところ精神的なものだけでなく、身体が防御機能を働かせているのだと分かってきました。
1つ目の事象としては、1日フルに走っていての終盤で急に速度が出せなくなる現象です。
それまで35km/hで走れていたりするのですが、急に30km/hがやっとというくらいまで落ちてしまったりします。
最初は単に疲れたのだろうと休憩兼ねて軽く食事をとったところ、10分足らずで状況が改善し、その先の海岸線で40km/hくらいの走行を行うことができました。
どうやらハンガーノックの初期症状のようなのですが、いわゆるハンガーノックと異なっている点は回復が異常に早いということです。
ハンガーノックは低血糖状態におちいり身体が動かせなくなったりするため、回復には体内の血糖値が上がらなければならなく時間がかかります。
それに比べて先の状態は程度が軽いとはいえ回復が早すぎて、とても食べた物が吸収されたとは思えません。
その点から推測するに身体が飢餓状態におちいりつつあるとの警告として、早めに出力を下げたということだと思います。
ゆえに腹が満たされる事によって、その防御機能が解除されて本来の力を発揮できたものと思われます。
2つ目の事象としては、ヒルクライム中にペースが落ちることです。
これは1つ目のようにエネルギー不足ほど走りこんでいない状態で、かつ過去の実績からみて落ち込みが早すぎる場合があります。
よくよく観察してみたところ、どうやら自分の発熱によっての防御機能が働いてしまっていることがわかりました。
試しにヒルクライムで体温が上がり汗ばんだタイミングで、グローブを外して上着のチャックを開けて走ってみたところ、スピードの落ち込みが明らかに低くなりました。
この場合は体温上昇が危険と判断して、身体が出力を下げたということなのでしょう。
それ以外のケースとしては、水分不足による防御機能での出力低下なども経験することがあります。
これらから分かることは、肉体的にはまだ力が残っていたとしても身体が近い将来に危険な状態になりうると判断した場合、早めに身体にブレーキがかかるということです。
そうならないためにも防御機能が働かないように予測して対処しておくことが、速い速度で走り続けるには大事だと実感できました。
ヒルクライムでの上着全開&素手走りは本当に効果あるので、ぜひ試して見てください(ただし寒すぎる時期だと逆効果になる場合もあります)。
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