ちょっと前のことになりますがサイクルモード東京で見かけて気になっている製品がありました。
それがフジチカ製のMAKUHAL(マクハル)です。
この品はチューブレスレディなどに使うシーラント剤代わりになるものです。
チューブレスレディタイヤの場合空気漏れを防ぐためにシーラント剤をタイヤ内に入れなくてはなりません。
そのシーラント剤はパンクした時に穴から染み出て固まることで穴を塞いでくれます。
ところがタイヤ内にある状態でも徐々に固まって、半年~1年以内に入れ替えしないと剥がせないほど固まってしまいます。
その入れ替え作業が面倒なため私はチューブレスレディタイヤを使わなくなりました(1年以内にタイヤを使い切ってしまう人には関係ないかもしれませんが)。
それに対してこのMAKUHALはタイヤ内に薄い被膜としてすぐに固まるので、のちのち問題が起きません(被膜は簡単にはがせる)。
さらに余分な量は吸いだしてしまうため、シーラント剤のようにタイヤ内で液体が動きまわって重量バランスを悪化させることもありません。
シーラント剤に対して唯一のデメリットはパンクした穴を修復してくれない事ですが、出来上がっている被膜に柔軟性があるためパンクしにくく、最悪パンクしてもチューブを入れるのも簡単(シーラント液のようにベタベタして困らない)です。
使用方法はそれほど難しくなく、
①タイヤとホイールの内側の脱脂を行う
②タイヤをホイールに装着
③バルブコアを外してMAKUHALを注入
④タイヤを動かしてMAKUHALを全体に行き渡らせる
⑤タイヤを膨らまして再度MAKUHALを全体に行き渡らせる
⑥エアーを抜いて余分なMAKUHALを吸い出す
⑦再度タイヤを膨らませる
と言うようにシーラント剤の時と変わらない作業内容です。
価格面
機能性としては素晴らしいMAKUHALなのですが、価格面ではどうでしょう。
一般的なシーラント剤の場合、価格は2000~3000円(6回分くらい)ほどだと思います。
それに対してMAKUHALは137mL(8回分)で1600円ほどです。
他に必要な物として注入と抜き取り用の注射器が1600円ほどします。
3200円で施行できてしまうため特に高価なこともありません。
さらにこのMAKUHALを使うとメリットがあり、パンクした時にチューブ交換する代わりに専用パッチを使ってタイヤを脱着せずに直すことができます(針穴のような場合に限るが)。
下記のキットを使う事で、パンク穴にパッチを差し込んで修理できます。
実際にサイクルモードで私もパンク修理させてもらいましたが、わりと簡単に塞ぐことができました。
上の写真はパッチを差し込んだところで、少ししたら出っ張りをカットして空気を足してあげれば復活します。
ただこの修理キットは6000円以上もするので、個人的にはチューブ交換でいいかなぁと思っています(そうそうあることではないので)。
このMAKUHALを知ったため、一度やめてしまったチューブレスレディタイヤをもう一度使ってみようかと思っています。
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