先日ディレイラー調整をしたのですが、その後のライドで走りだしてみるとやはり微調整が必要となりました。
今回はそのあたりに少しふれてみたいと思います。
室内と実走での調整値の違い
まず大前提としてディレイラー調整はメンテナンススタンド上で完璧に行い、何度もチェックをしてわずかな擦れさえ無い状態に仕上げました。
調整後の初ライドにて変速の状態を確かめてみたところ特に問題もなく、スパスパと決まってくれます。
これで一安心としばらく走っていたのですが、耳をすますとかすかに金属が擦っている音が定期的に伝わってきます(音とも振動とも言えない微妙な感触)。
この状態を知らない人だと気づかない程度の本当に振動ですが、感覚を研ぎ澄ませているとわずかに伝わってきます。
これがメンテナンススタンド上では調整が難しい実走行との差です。
タイヤが路面からの抵抗を受けて、それを動かすためチェーンが引っ張られ張力が発生します。
するとチェーンはメンテナンススタンド上とはわずかに違った軌道で動くようになり、上記のような擦れが発生したりします。
ではどのように調整してこの擦れを解消するかですが、メンテナンススタンド上のように目視しながら問題の動きをチェックすることができません。
そのため勘を頼りに行わなければならないので、そのあたりを説明したいと思います。
調整方法
擦れが起きているギアがトップかローギアであればリミットネジで調整しますが、大抵は今回のように中間ギアで起きる事が多いものです。
その場合にはワイヤーの張りを微調整するケーブル調整ボルトにて調整を行います。
ただし実走中でないとズレが発生しないため、ケーブル調整ボルトをどちら側にまわすべきか決め手がありません。
そこでまずは勘を頼りに左右どちらに回すか決めます。
この時、1クリック分程度だと違いが分からないので少なくとも2クリック程度は回す必要があります(1クリックとは1/6回転くらいごとにカチッとなる位置のことです)。
私は試しに2クリック時計回しに回してみました。
特に悪化もしませんでしたが、改善が見られないため次に反時計回しに4クリックしてみました(最初の回しと差し引き反時計回し2クリック分となります)。
2回目の方がいくらか改善されたようですが、まだ擦れがあるので更に反時計回しに2クリックしました(合計、反時計回し4クリック)。
これで擦れ感は無くなりましたので、これを最終状態としました。
このようにメンテナンススタンド上での調整状態と実走での状態では微妙に違いが出ますので、必要に応じて実走行中にも微調整が必要になったりします。
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