ブログ用にシマノのアクションカムを使用していますが、徐々に内蔵電池での使用時間が短くなってきたため次の機器を検討することにしました。
検討した結果見つけたのがGHOST Xというアクションカムでした。
GHOST Xは中国製で世界中へ販売しているのですが、日本で購入する人はあまりいないためちょっと紹介してみたいと思います。
製品の紹介だけでなく、設定についてもいろいろ確認したので合わせて紹介したいと思います(自らの備忘録としてかな)。
購入のきっかけ
もともと使っているアクションカメラはシマノのCM-1000なのですが、このカメラは電池交換できなく内蔵電池の使用時間が徐々に短くなってきたため、次のカメラを考えることになりました。
シマノはすでにアクションカムから撤退しているので、無難に考えればGoProかSONYのアクションカムが候補となるのですが、どちらにも私の使用環境では不都合があり見送りました。
GoProは四角形状のためにロードバイクへの取り付け場所でどうしても邪魔くさくなります。
SONYだと手振れに強いAS300となるのですが、この機種はすでに開発が停まっているうえにボディ色が白しか無いのが気になります。
そんな中でいろいろ探していたところDrift社が発売しているGhostシリーズにたどり着きました。
Drift Ghost X Action Camera 1080P
GhostシリーズにはXの他に電池持ちのよいXLと4K対応の4Kがあるのですが、4K画質は編集時に重くなりすぎる事と口コミから安定性に疑問があり、一番軽量なXとしました。
画質とは関係なく4Kには手振れ補正がついているのでその点では気になったのですが、人柱的な購入としては高すぎました。
購入品
商品は箱にラップされた状態となっていました(ちょっと高級感あり)。
ラップを剥がすと封印シールが四面に貼られています。
ただ、この封印シールは簡単に綺麗にはがすことが可能なのであまり意味がありません。
箱を開けるとまずカメラ本体が現れます。
中敷きはこのように2パーツに分かれていて、箱内に備品が入っています。
備品類を取り出すと、本体に取り付けるクリップ、クリップを取り付けるマウント2つ、配線2種、リセットピンと言う内容になっています。
購入したものはスタンダードパックですが、他にも水中撮影ケースや各種アタッチメントがセットになったパックもあります。
片面にはボタンが3つと状態を表すランプがあります。
レンズのところについている▲マークは画面の上方向を表し、本体の設置向きに合わせ変更する必要があります。
シマノのカメラは自動で向きを検知していましたが、路面の振動で方向間違いとなるケースも多かったのでマニュアルで変更する方が便利そうです。
反対側には、電源&データ接続口と、マイクロSDカードの差込口があります(カードは128GBまで対応)。
左右の穴はマイク部だと思われます。
バッテリーは取り外し可能なのですが、防水仕様のため脱着はかためになっています。
重量はアタッチメント除きシマノが87gなのに対して、GHOST Xが123gです(その分稼働時間が標準バッテリーで5時間もあります)。
サイズは縦43cm×横82cm×厚み31cmとなっています。
設定方法
ここから先では3つのボタンを操作するので、各ボタンをレンズ側から1~3と仮称します。
◆まず初期状態から1ボタン長押しで電源を入れると液晶がグリーンのビデオモードになります。
この状態でスタート(ボタン1)させるとビデオ撮影が行われます。
またビデオ画質は2ボタンで項目に移り、3ボタンで画質を切り替えます。
◆次に3ボタンを押すと、イエローのフォトモードになります。
この状態でボタン1を1回押すごとに写真を1枚撮影します。
写真画質は2ボタンで項目に移り、3ボタンで画質を切り替えます。
◆更に3ボタンを押すと、パープルのタイムラプスモードになります。
この状態でスタートさせると設定した時間間隔で写真を撮影し、後でタイムラプス映像とすることができます。
写真画質と時間間隔は2ボタンで項目に移り、3ボタンでそれぞれ切り替えます。
◆更に3ボタンを押すと、シアンのバーストモードになります。
この状態でボタン1を押すと、指定された数の連続写真を撮影します。
連続写真の枚数は2ボタンでに移り、3ボタンで切り替えます。
◆更に3ボタンを押すと、ブルーの設定モードになります。
この状態で2ボタンを押して、以下のように各項目を変更していきます。
●下記の写真ではWi-Fi設定となっています。
この状態のまま3ボタンを押すとWi-FiのONとOFFを切り替えできます。
●2ボタンで次に送るとFOV(Field of View)で視野として、90° / 115°/ 140°から選択できます。
※広い範囲を映したければ140°、狭くても歪みない画像が良ければ90°とすれば良いでしょう。
●更に2ボタンで次に送ると露出の増減を、-2 / -1 / 0 / +1 / +2から選択できます。
※何故か初期設定が-2となっていましたが、こだわらなければ0で良いと思います。
●この画面では上からセルフタイマーとなり、OFF / 3S / 5S / 10Sから選択できます。
●次がビデオ撮影時のビットレートになり、HIGH / MEDIUM / LOWの3段階から選べます。
※撮影サイズと同様にビットレートを上げると画質が細かくなるが容量は増えます。
●次がビデオフィルターの選択となり、NORMAL / VIVID / LOW LIGHTから選択できます。
※特別な映像にしようとしなければNORMALで良いと思います。
●この画面では上からISOの設定となり、100 / 200 / 400 / 800 / AUTOから選択できます。
※通常はAUTOにしておけば適切に切り替えてくれるものと思います。
●次がタグの設定となり、ONとOFFが選べます。
※カメラをドライブレコーダーとして使用する場合順次上書き録画となるのですが、この設定をONとしておけば残したい場面のみ上書き禁止とできます。ドライブレコーダーとして使わなければOFFでよいでしょう。
●次がその上書き禁止保存する時間の設定となり、10S / 30S / 1MIN / 2MINから選べます。
●この画面では上からドライブレコーダーとして使用するかを、ONかOFFで選びます。
●次がドライブレコーダーとして使用する際のデータの時間単位を、10S / 30S / 1MIN / 2MIN / 5MIN / 10MINから選べます。
※時間が長いと上書きの際にその単位で古いものから消されていきます。
●次がビデオ撮影時のマイク音量となり、OFF / 1 / 2 / 3 / 4 / 5から選べます。
●この画面では上からスピーカー音量となり、OFF / LOW / MED / HIGHから選べます。
●次が1ボタン上にあるLEDランプでの状態表示となり、ONかOFFで選びます。
●次がインスタント録画ボタンで、ONかOFFが選べます。
※ONを選ぶと電源OFF状態から1ボタンを1クリックで録画を開始します(楽だが誤操作の危険も伴う)。
●この画面では上から年月日&時間の設定となります。
●次が撮影日時を映像に加えるかを、ONかOFFで選びます。
●次が起動時に立ち上がるモード選択で、終了時の状態または4モードどれかの指定を選択できます。
●この画面では上から無操作時の自動電源OFF時間の設定を、NEVER(しない) / 2MIN / 5MIN / 10MIN / 20MINから選べます。
●次がサムネイルファイルを作るかを、ONかOFFで選びます。
※このビデオ自体には映像を表示する画面がありませんが、PC等で一覧表示時に便利なので保存容量に余裕があればONとしておいた方が良いでしょう。動画に画像サイズの小さなものが別に出来上がるだけなので不要だとわかりました。
●次が言語の設定で、英語か中国語のどちらかを選べます。
●この画面では上から設定のリセットで、ONを選ぶと全ての設定がリセットされるものと思われます。
●次がマイクロSDカードの初期化の設定で、ONを選ぶと初期化されます。
●次がカメラごとのシリアルナンバーが出ています。
●この画面では上からクローンモードを使うかを、ONかOFFで選びます。
よくわからないのですが、直接データを外部へ表示する際などに複数で同時表示などができる設定でしょうか?
●次がそのクローン数を設定すると思われますが、こちらも良く分かりません。
●次が現在のフォーマットのバージョンが出ています。
フォームウェアの更新&アプリについて
備品としてついてくる説明書は複数言語で書かれていますが、日本語は無いため英語版を利用することになるかと思います。
翻訳ソフト等を利用すると大まかには理解できるので、WEB上のマニュアル掲載先をお伝えします。
https://us.driftinnovation.com/blogs/support/ghost-x
ただ、翻訳するのが面倒でしょうから、長文のページのみ翻訳ソフトで変換した結果を下記に保存しました。
マニュアル翻訳保存先
次にファームウェアのアップデート方法を説明します。
先ほどと同じWEBページにある「FIRMWARE」の下にあるバージョン番号をクリックします。
フォームウェア方法とデータのファイルがありますので、「Ghost_X.bin」というデータファイルをダウンロードします。
次にカメラ本体を付属のUSBコードでPCに接続して、先ほどの「Ghost_X.bin」をカメラ内のDCIMフォルダと同じ階層(最初の階層)に貼りつけます。
USBコードを取り外してカメラの電源を入れると自動的にアップデートが始まります。
通常の起動画面になるまでしばらく待ったらアップデート終了です。
次に設定を簡単にするための専用アプリが用意されているのですが、たどり着くのが大変です。
iPhoneで説明しますが、Drift AppやDrift Appというアプリがわりとすぐ見つかりますが、すでに古いアプリで最新では無くなっています。
調べていくとDrift Lifeが最新なのでそちらをiPhoneにダウンロードします。
https://apps.apple.com/us/app/drift-life/id1052659378
アプリを起動したらConnect Cameraを選択して
GHOST Xを選択し
Nextをクリックして
Wi-Fiにてカメラに接続するため、iPhoneの設定アプリにてWi-Fi接続をします。
※GHOST X側の設定でもWi-FiをONにしないと接続できません。
その際の接続パスワードはこの画面にあるように「1234567890」です。
接続するとNextボタンが現れ、各種設定やカメラでのライブ映像を見ることができます。
ただ、カメラ本体だけでも全て設定できてしまうので、カメラアングル合わせ以外でアプリを使用する必要は低いでしょう。
Drift Ghost X Action Camera 1080P
少し使って画質などを調整してみましたが、なかなか使えそうです。
★新たにGHOST XLを購入しました。XLの使い方はこちらをご覧ください。
コメント
はじめまして。
ドリフトゴーストXLの購入を検討しております。
Xをご使用とのことですが、使用感等はいかがでしょうか?
こんにちは!
ゴーストですが悪くないですよ。画質もそこそこ悪くないですし大きな不都合は無いですね。ただまれにフリーズしたとかくらいです。問題はマニュアルが中国語と英語しかないので面倒でしたが、私のブログを見てもらえば基本的な使い方は書きましたので困らないかと思います。
そうそう、標準の取り付けアダプターが貼り付け式なのが判断の分かれるところですね。カメラ用の一般的なアダプターも別売りでありますが、ちょっと値段が高いのが気になるところですね。私は標準品を加工して使ってます(ブログにも書いたような)。
返信ありがとうございます。
参考になります。
ちなみにXの防水規格はどの程度ですか?
防水に関してはあまり明確に示されていないんですよね。
実際の作りを見る限り日常防水はありそうです。ちょっとくらいの雨なら大丈夫でした。
ただオプションで水中ケースがあるので、水中レベルの防水は無いでしょう。
初めまして
Xを購入して使用方法がわからず途方にくれてたところ、こちらを見つけました。
おかげさまでよくわかりました。
ありがとうございました。
こんにちは!参考になってよかったです。実は私自身もたまに使い方で分からない部分が出て、自分で書いたものを見直したりしています。
はじめまして!
ドリフトゴ-ストXを購入して撮影した動画をテレビに繋いでるブルーレイプレイヤーのUSB端子を繋いでテレビで見ようとしたら音声のみで動画を見る事は出来ませんでした。(スマホの画面だと動画は見れます)もし、設定方法がありましたら教えて頂けますか?宜しくお願いします。
こんにちは!
記憶の限りテレビなど直接データを出力できるとは書いてなかったと思います。なので試したことがありません。少なくともマイクロSDカードには記録されているので、カードを取り出してそれをカードリーダーに入れてつなげば見ることができるはずです(それも試したことありませんけど)。私はPCにつないで、録画データ全てをPCにコピーして利用しています。
<追伸>試してみましたがテレビへ直接USB接続してみましたが不可でした。またカードリーダーに入れてテレビにUSB接続してみましたがやはり不可でした。テレビのUSBは専用保存形式でないと読み込めないようです(少なくとも私のREGZAテレビでは)。残念ながらこのカメラはテレビで視聴するための機能がありません。一般的な動画形式であるMP4で保存しているだけなので、そのままではテレビで再生できません(MP4が再生できるテレビなら可能でしょう)。
はじめまして。
本投稿を見て、DriftGHOSTXを購入してみました。 アプリの関係で、もし知っていましたらご教示願います。
アプリで通信している状態(スマートフォンには映像が出力されている状態)で、DriftGHOSTX側で取得している音声も、スマートフォン側で聞くことは可能なのでしょうか?
一度確認してみましたが、聞こえなかったため、確認させてください。
使用用途としては、メンテナンスしている最中の動画(ドリフトはヘルメットに取り付け)を生中継したいと考えています。
ご存知でしたらよろしくお願いいたします。
こんにちは!
しっかり確認したことがありませんが、おそらく音声はスマホには届いていなかったと思います。このアクションカメラはスマホにデータ通信をすることを主に考えられていなさそうなので、位置合わせに必要な画像データのみだと思います。ただテストしたことはありませんので、試してみたらよいかと思います。
こんにちは。とても参考になります。
有難うございます。
因みにiOS用の「Drift Life」ですがAppStoreからダウンロードすると中国語バージョンになってしまいます。英語バージョンの切替えコマンドがないようですが英語で使うにはどうしたらよいのでしょうか。アドバイス宜しくお願いします。
どうもこんにちは!
昨日は富士山へヒルクライム&登山してきたので不在して返信が遅れました。
さて、ご相談の件ですが私がダウンロードした時期には何ら問題なく英語表記で今でもそのままです。
一通りアプリ内をみてみたのですが、切り替え欄は無いですね(残念ながら)。
ここからは推測でしかないのですが、試して見たら良さそうな事をお伝えします。
・アプリを削除して再度ダウンロードしてみる
・アプリを起動、下のマークの一番右(人の形)、上にある左の「Sign UP(英語バージョン)」で日本名やYahooメールなど登録してみる・・・期待薄ですが
・アプリ評価で日本語と併記で中国語でも今回の問題を書いてみる・・・他のアプリですが開発者が見てくれて対応してくれたことがありました
アプリはライブ画像を表示させ位置合わせくらいしか使い道がないので中国語でもどのボタンか覚えてしまえばさほど困らないでしょうから、アップデートなどで改善されるまでそのまま使うかですね。
こんばんは。
ご紹介されているDrift Ghost Zですが私が見た限りAmazonでもAli ExpressでもXが姿を消していますね。
そうですね。私も1年前にXLに買い替えていますが、その時でもXはごくわずかしかありませんでしたね。性能的にも遅れているので終売なんでしょうね。