フロントディレイラー交換&調整方法

先端の揃え メンテナンス
この記事は約4分で読めます。

今回、フロントディレイラーを購入したため交換を行いました。

何故、交換を行ったかと言えば標準装備の5800(105)フロントディレイラーは剛性が不足し、一定期間使っていると変速しなくなるためです。

一定期間と言っても半年くらいは大丈夫なので、そうなったらプレートを曲げ直してあげれば良いのですが、気になるので交換しました。

フロントディレイラー取り外し

交換品は9000(デュラ)フロントディレイラーです。
9000ディレイラー
6800(アルテ)で十分だったのですが、セールで6800よりも安くかったのでFD-9000を購入しました。

交換および調整はShimanoのマニュアルを参考にします。
http://si.shimano.com/pdfs/dm/DM-FD0002-05-JPN.pdf

ただ、Shimanoマニュアルはきちんと記載されているのですが、何のために行うのかや、どのような設定にもっていきたいのかがわかりにくい箇所があります。

今回は、取り付けから行うことで理解できたことがあるので合わせて紹介していこうと思います。

まず車体からチェーンを外しておきましょう(画像は車体を逆さにしています)。
チェーン外した
私の場合はミッシングリンクを使っているので簡単に外せますが、そうでない方もチェーン切りをして外しておくことをおすすめします。

チェーンを外さなくても作業はできますが、微妙な位置合わせが難しいと思います。

次にシフトケーブルを固定しているボルトを緩めてケーブルを解放します。
ケーブル解放

次にこれは直付けタイプのディレイラーなので、固定しているボルトを抜きディレイラーを取り外します。
ディレイラー取り外し

すると直付け用の冶具が残った状態になります。
直付け冶具
この冶具はフレーム専用なので、このまま利用します。

取り付け前準備

マニュアルにはサポートボルトが当たる位置にバックプレートを貼るように指示されています。
バックプレート

そこで9000ディレイラーを仮組みしてサポートボルト位置にテープで印を付けました。
目印
しかしながら私の場合は、サポートボルトの先端が直付け冶具に当たりフレームに接触しません

ゆえにフレーム保護の必要は無いため、バックプレートは取り付けませんでした

次に困ったことがあります。本来ならフレームから出てきたワイヤーがディレイラーへ通る角度によってコンバーターの向きを切り替えなくてはなりません。
判断ツール
しかしながら判断ツールを持っていません(使用頻度が低いため)。

そこでワイヤーラインは5800と同じだろうと、5800の向きを確認しました。
5800コンバーター
5800ではコンバーターはONの向きにセットされていました。

9000でも同様にコンバーターをONにセットしました
9000コンバーター

取り付け

ここまで済んだらディレイラーを取り付けていきます。まずはアウターチェーンリングとガイドとの隙間が1~3mmになるように仮組みします。
リングとガイド
この時、写真のように色紙を裏にあてると隙間が分かりやすくなります。

次にディレイラーのロー側調整ボルトを使ってアウターチェーンリングとガイドの先端が揃うように調整します。
先端の揃え
この作業と1つ前の作業は交互に行ってできるだけ正確な位置に調整します。

この時にガイドの後ろ側がチェーンリングより0.5~1mm内側に入っていることを確認してください。
内側に入っている
正しい位置になっていたら、ディレイラーを仮組みしたボルトを締め付け固定します。

次にマニュアルではサポートボルトを締めていって、チェーンリングとガイドの外側が揃うになるようにするとあります。
サポートボルト
しかしながら、このやり方だとチェーンリングへ工具を当てる場所や当て方により誤差が大きくなります

そこで私はガイドの前から後ろまで、アウターチェーンリングとガイドの先端が揃うように調整しました。
独自の方法
この方が正確に調整できると思います。

シフト調整

次にシフトケーブルを固定するのですが、固定する前に適切な位置にフロントをシフトさせてから行う必要があります。

ケーブル固定
マニュアルにL-トリム位置にして固定するように書かれています。

確実にL-トリムにするために、一旦アウター側になるようにシフト操作を行い(もちろんワイヤー固定していないのでディレイラーは動かない)、その後インナー側へ3回シフト操作します。

知らない人もいるかもしれませんが、フロントディレイラーには図のように4段階の位置があり、その一番内側のL-トリムにします。

これらの準備が整ったら、ワイヤーを張りながら固定します。
ワイヤー固定
ちなみにワイヤー先が広がっているのは先端を接着剤で留めていたのが、ワイヤーを引っ張るためにインナーワイヤープライヤーを使って剥がれてしまったためです。

シフト位置の調整はL-トリム位置のまま、黒い樹脂プレートとチェーンの隙間が0~0.5mmになるようにロー側調整ボルトで調整します。
ロー側調整
ギア位置はインナー&ローで行います。
ロー側隙間

フロントギアをT-トリム位置&リヤをローにして、ガイドとチェーンの隙間が0~0.5mmになるようにケーブルアジャスターで調整します。
ケーブルの張り
ケーブルアジャスター調整

最後にギアをアウター&ハイにして、ガイドとチェーンの隙間が0~0.5mmになるようにハイ側調整ボルトで調整します。
トップ側調整

ただし、この隙間は見えにくいため、私は紙を2枚重ねギリギリ通るくらいで調整しました。
紙で調整

以上で交換と調整は終了となりますが、何度か変速を繰り返して確認&微調整します。

フロントディレイラー、リヤディレイラー他

すでに交換したフロントディレイラーで走行し、的確に変速してくれています。ただ、交換前との差は実感できるほどでも無いので、無理に交換する必要は無いと思います。

メンテナンス
下記で最新情報をフォローしてね!
Cycle TV(サイクルTV)

コメント