高尾山の麓には何度か訪れた事があるのですが、そのたびに高尾山に上ってみたいとの欲求がありました。
ただ、調べたところ高尾山には無料の駐輪場があるのですが、いわゆる普通の駐輪場なためとてもロードバイクを停めたままにしたくありません(盗難&他の自転車接触による故障などのため)。
そのため今まで躊躇していましたが、今回は意を決してクロスバイクで行ってみることにしました。
走行距離がそこそこあるうえ、登山もして体力が持つのだろうか……
今回のルートは下記の通りです(登山は下記に含まれず)。
https://www.strava.com/activities/4126995854

風との戦いの往路
いつもの境川サイクリングロードまでやってきましたが、何と向かい風が結構強い。

今日はクロスバイクで時間が読めずできるだけ急ぎたいのだが、不利な条件で出発しなくてはなりませんでした。
ただ有利な面もあります。

それはエスケープRX3にゾンダとGP4000Ⅱを履かせています。
これにより総価格が倍となる特別仕様で臨みたいと思います(ゾンダはロードバイクの予備ホイール)。
向かい風がおさまらず、路面が良い場所に出ても24km/hくらいでしか走れません。

予定を下回っている速度なので、時間が足りるか心配になっていました。
しばらくしてTTポジションに似せて、肘をまげてハンドル前のシフターを掴んでみたところ速度が3km/hほど上がりました。

空気抵抗が減った事と、前傾が強くなったことでペダルへの荷重が増えたことも影響していることでしょう。

なんで簡単なことなのに気づかないかニャ~
境川サイクリングロードは町田までは右岸を進んだ方が速度を出しやすいのですが、一部砂利区間があります。

町田を過ぎてからは左岸に移らないとなりませんが、それもここで一旦途切れます。

一旦幹線道路に出てしばらくして戻ってみたところ、舗装はあるがボロボロでした。

川沿いの道が無くなった後は幹線道路沿いの裏道を、サイコンを見ながら即断で走行。

ただ移動速度に関しては当然の事ながら、幹線道路を走った方がずっと早くなります。

高野山手前で長~い上り区間が続いたため、省エネダンシングで切り抜けました。

途中、ロードバイク1台抜いてしまってちょっと申し訳なかった。
ここで昼食用にとおにぎり2個とコロッケパンを購入。

バイクに戻りウエストバッグに避難させておいたサイコンを取り出したところ、電源ボタンが押し込まれたままとなっていました。
もう一度電源を入れてみたところ、ルートが消えていて、ここまでの記録も無くなってしまったと思いちょっと悲しくなりました。
しかしながら自宅で確認してみたところ、自動保存で走行ログは残っていました。
激坂な高野山
トリックアート美術館前の線路下に無料駐輪場があります。

ロードバイクも2台停まっていましたが、高額なロードは停めにくい場所です。
高尾山口駅からは細い川沿いを歩いて、ケーブルカー乗り口や徒歩での入山口まで向かいます。

この辺りは人が密集していますので、皆マスクを着用していました。
前方にある自動車進入禁止のゲートからが登山道となります。

ここは足場の良いメイン街道の1号路の入口ですが、他に6号路の入口などもあります。
道に沿って立派な杉の木に見とれていると、まれに作業用の車両が通り驚かされます。

杉はその根がむき出しとなった場所もあり、よく観察しながら登っていくとなかなか興味深いものです。

ただ1号路の前半は10%超える坂が永遠と続いていて、皆息を切らせながらゆっくりと登っています。

ヒルクライムで慣れている者としてはダラダラ登ると疲れるため、一定のリズムで黙々と足をすすめました。
おかげで他の人より3割早いペースで登ることができました。
ここがケーブルカーの終点となります。

ここから先は登りも緩やかになり、年配者でも頂上へむかうことも可能になります。
途中、猿園・野草園などもあり猿の声が聞こえていました。

この浄心門から3号路と4号路に分かれる道があるのですが、近くにある地図が非常に分かり難く、真っすぐ進む1号路が4号路と勘違いしそうな表示でした。

この仁王門から先が薬王院となり、本堂、本社、奥の院など複数の建物を抜けて頂上を目指す事になります。

この薬王院を抜けた先で一旦下るのですが、特に案内がないために他のコースへ下ってしまっていないかと不安になります。

そうこうしているうちに高尾山の頂上に到着しました。

しかしながら狭い広場があるだけで頂上感も、見晴らしもありません。
唯一の見晴らしポイントも草が生い茂って見晴らしが悪い上に、曇っているため周りの山々も見えませんでした。

帰りは4号路を通って見たのですが、基本的には自然の中を歩くハイキングコースです。

ただ、気をつけないと日影はぬかるんでいるうえ、崖側には柵など何もありません。

4号路の唯一の見せ場が吊り橋となりますが、山道にはよくあるタイプの橋なので期待しすぎないようにしましょう。

下山後に立ち並ぶお土産屋を一通りのぞいて見ましたが、どこにでもあるようなお土産しかない事が残念でした。

クロスバイクで頑張った帰路
高尾山からほど近い長い上り坂で、工事のため車線規制が行われていました。

こういうところでは一発のポテンシャルが低いクロスバイクだと、邪魔にならずに走るのは辛いので勘弁して欲しかった。
相模川から中津川へ抜けた方がトラックを気にせず走れるだろうとコース設定してみたが、その繋ぎの道がとんでもない長い上り道で終盤にきてこたえました。

帰路では無理をしないで、歩道が広い所では歩道を走るようにしました。

今回クロスバイクでロングライドして分かった事は、ホイールとタイヤをそれなりの物に交換してあげれば割と良いペースでロングライドすることができるということです。
走りやすい道であればクロスバイクでも35km/hくらいのペースで走り続けることができます。
しかしながらそこから先の速度はあまり伸びなくなることと、ギア間が離れているため速度の上げ下げには即座に対応できない面があります。
高尾山については、気楽な登山で山特有の植生などをみる事ができるため、自然体験としてはとてもよいところでした。
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