鎌倉殿に影響うけ史跡をめぐってみました

自転車紀行
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自宅近くが鎌倉市ということでNHKの「鎌倉殿の13人」を見ていますが、何度も近くを通りながらも見逃している史跡があることを知りました。

そこで今回は小田原市真鶴町の史跡をまわってみることにしました。

時期的に運が良ければ桜などにも出会えるでしょう。

今回はロードバイク2号機にて、下記ルートで行ってきました(なかなか面白いルートあり)。
https://www.strava.com/activities/6889290466
https://ridewithgps.com/trips/85758487

走行ルート

輪行で小田原に着いたとしたら

鎌倉殿関連番組などを見ているうちに、普段見逃していた史跡があることに気づきました。

いや、正確に言えばそれらの史跡に感心を持っていなかったというべきでしょう。

ただ知ってしまったからには1度くらいはしっかりと確認してみたくなり出かけることにしました。

まずは鎌倉殿とは関係なく地元で気になっていた場所に向かいました。

柏尾川ぞいの桜

途中の川沿いでは桜が開花していましたね。

さてその気になっていた場所ですが、新しく完成した横浜環状3号線の延長道路です。

横浜環状3号線の延長道路
予想外の景色にここはどこ状態

ニュースになるような場所ではありませんが、地元民としては山しかなかった場所に立派な道路が通っていて驚きです。


ここに立ち寄って行くことを決めた理由にはもう一つあって、少し前に気になっていたしだれ梅がまだ咲いているのではとの淡い期待があったからです。

ご覧の通りすっかり散っていました (TOT)

やはり遅すぎたようです。

さて、寄り道したことで普段通らない道で海岸線に出たのですが、右折するのに困ってしまいました。

この交差点はチャリにやさしくないね

突き当りのT字路なので、手前から右折レーン左折レーンに分かれています(直進がありません)。

通常なら自転車は左折レーンを直進して二段階右折なんですが、ここには歩行者用の横断歩道もないので(地下道のため)、左折レーンから直進するとは予期されないのでとても危険です。

仕方なく一旦歩道へ退避して、左折車が切れるタイミングで直進し二段階右折しました。

この日は何台ものロードバイクが海岸線を走っていましたが、明らかに走りこんでいそうなロードバイクに追いつきました。

湘南海岸線(134号線)
ふくらはぎの筋肉がすごい!

しばらく様子をみようかと思いましたが、速度差があったのでそのまま抜いてしまいました。

当然のことながらそのロードが追走してきたのですが、もともと独走している私にとっては構わないことなのでそのまま走り続けました。

しばらくすると後方で脚を休ませていたそのロードが一気に抜き去って行ってしまいました。

無理やり追走するつもりはなかったのですが、今度はこちらが追う番だとばかりに何とか近づけるようペースアップして追いかけました。

すると5名ほどの集団が現れて、追い抜きするタイミングの差で離されてしまいました。

湘南海岸線(134号線)

まさか5人もいるとは思わなかったので、一瞬の判断遅れが出てしまいました。

大磯までやってくると穴場の桜の木がどんな具合なのか気になりました。

大磯の穴場の桜

ラッキーなことに多くの桜が満開に近い状態を見ることができました。

さて、小田原駅でもちょっと寄りたいところがあったので、西口に立ち寄ってみました。

小田原駅西口
西口に来たのは初めてかも

西口には輪行してきたサイクリストのための作業スペースができたとの事なんですが、利用する人なんているのかと疑問を感じながらも場所だけは見ておこうとのぞいてみました。

小田原駅のサイクルステーション
駅出口からずれているので気兼ねしない良い場所

まさかの利用者がちょうど組み立て終わったところでした。

いや~いるんですね。

最初の激戦地

海岸線から旧道に入ってすぐの場所に石橋山古戦場への入り口があります。

石橋山古戦場入口
この入口は気づかなかったな

ここは真鶴町と小田原市を結ぶ旧道でたびたび通るのですが、立ち寄ったことが無いんですよね。

矢印の方向へ進んでみるといきなり強烈な激坂が迎えてくれました。

石橋山古戦場への激坂
角度と路面の悪さで心が折れそうに

この短距離で線路の上を越えなくてはならないので仕方ないのですが、それにしても強烈です。

さらに最初の目的地である佐奈田霊社まで行くにはさらに上らなければなりませんでした。

佐奈田霊社

ここは石橋山の戦いで討死した佐奈田与一義忠を祀っている場所で、なかなか立派な本堂があります。

佐奈田霊社

ただ個人的に一番の見どころは、敷地内から相模湾をみた眺望です。

佐奈田霊社からの眺望
ここから眺めるだけの価値がありますよ

特にこの桜が咲いている時期は最高の条件なので、行ってみることをお勧めします。

ところでこの場所にて住職と思われる方に声をかけていただき、合戦のあった場所の説明と本堂内の見学が可能なことを教えていただきました。

見て行きたい気持ちもあったのですが、時間的に全てを回れなくなりそうなので今回は断念しました。

途中まで坂を戻ると道の分岐部分に石橋山古戦場の碑がたっています。

石橋山古戦場の碑

ただし実際の古戦場は50m程度ずれた場所にあることは先ほど住職より伺っていたので、そちらに向かってみるとミカン畑が広がっていました。

石橋山古戦場
当時もこんなところで戦していたんでしょう

そのすぐ近くには文三堂という佐奈田の家臣である文三家康ぶんぞういえやすを祀ったお堂があります。

石橋山古戦場の文三堂

見逃していた真鶴の史跡

古戦場からは旧道に戻らずさらに裏道を進んでみると、またもや激坂が現れました。

ここの激坂が一番きつい
ドラ
ドラ

旧道のさらに裏道ってもうわけわからないニャ~

線路沿いに出てみると鉄道マニアが何人も待ち構えていて、どうやら撮影スポットのようです。

さらに進むと段差のすごい水路が現れたりと、なかなか興味深いものがいろいろと現れます。

途中、道がどんどんと荒れてくるので通り抜けられるか不安になりましたが、

無事に抜けることができました。

旧道に出て走っているとディレイラー辺りから擦れたような音がするため、歩道に出てチェックしてみました。

明らかな異常は見当たらないので走り出そうかと思っていると、学生3人組が通り過ぎていきました。

さきほどまではダレ気味の走りをしていましたが、いいところを見せようと急にペースがあがって学生たちを猛追してしまいました。

西伊豆の旧道
フラットペダルで荷物もって頑張れ!

真鶴の海岸へ向かって下っていくと、民家の横にりっぱなしだれ桜が咲いていました。

しだれ梅
庭先に咲いてるだけなんてもったいない

海岸手前では住宅地の路地に迷い込んで方向を見失いました。

狭い道で迷いながらも如来寺にょらいじに到着することができました。

真鶴の如来寺跡

ここは鎌倉殿とは関係のない施設なんですが、穴場史跡として気になっていたので寄ってみました。

ちなみに崩れる危険があるので侵入禁止となっていますが、中には閻魔像や地蔵菩薩など多数の石像が収められています。

真鶴の如来寺跡

海岸に出てみるとそこは頼朝が千葉方面に向かった船出の地とされる浜がひろがっています。

真鶴の頼朝船出の地
水上の橋は有料道路です

すぐ近くにはそれを示す碑がたてられています。

真鶴の頼朝船出の地の碑
ドラ
ドラ

ここから千葉方面に逃げただけなのに碑が建つなんてすごいニャ~

そこから少し走って真鶴港にいってみると、赤い橋と小さなお堂があります。

これ自体は頼朝とは関連性はないようですが、すぐ隣の崖に小さな洞穴があいています。

真鶴のししどの窟
「えっ」て思ってしまう小ささです

ここが頼朝たちが敗走して隠れていたししどのいわやと言われています。

ししどの窟は椿ラインの近くにあるものの方が有名ですが、実際には何か所も隠れていたのでここもその1つではないかと言われています。

ここは何度も目の前を通り過ぎていますが、全く気づきませんでした。

上りで千切る?

海岸から旧道へと上りきったところで、ちょうどロード乗りと遭遇しました。

「こんにちは!」と互いに声を掛けたところでタイミング的に私が前に入る順になりました。

ただ失敗だったなぁと思ったのが、先ほど遅めの昼食をとったばかりでまだお腹が消化中で思いきり走れません。

それでも前に出てしまったのでちょいとペースを上げて距離を取ることに成功しました。

ところが下りを惰性でくだっていると、みるみる先ほどの彼が近づいてきます。

これはいかんと平地部分でペースを上げてみるが速度はイーブン。

お腹が重いながらも次の上り区間で高回転でペダリングしたところ何とか振り切ることができました。

ドラ
ドラ

別に振り切る必要は無いニャ~

根府川駅の手前の白糸川ぞいに下ってみると、春の花たちがひっそりと咲いていました。

根府川の白糸川

あまり知られていませんがほのぼのとする良いところです。

ところで根府川という地名でありながらこの川は白糸川で、根府川という川は存在しません。

その白糸川の河口近くの小さな橋を渡った先にお堂がたっています。

白糸川の釈迦如来

ここは白糸川の釈迦如来と言われ、祭壇が地下にある不思議な構造をしています。

白糸川の釈迦如来

もともとは地上にあったそうですが、土砂崩れで一帯が埋まってしまい掘り出されたためこのような構造となったとのことです。


小田原を過ぎてよいペースで国道1号線を快走しているといつの間にか1台のロードバイクに張り付かれました。

抜かして行くかと思ったのですが後ろについたまま抜いていきません。

それならばあまり気にせず走ろうと思ってはいたのですが、つい様子をうかがってみると明らかに低ケイデンスで追走しています。

余裕があるのだろうと思いながらも、ちょっと負けられないという気持ちがわいてきて私も勢いが出てきました。

長い上り区間をハイケイデンスで上っていくと、気がつけば10mほど差を広げることができていました。

ここを上りきった先には信号があり、ハイペースで上りきればギリギリ信号を抜けられると経験上知っています。

何とかペースを保つことができ、ギリギリ信号を抜けられました。

これで何とか後続者を引き離すことができたのですが、よくよく考えてみると不思議なことがあります。

平地区間で後続者は低ケイデンスでしたが、上り区間では一層低ケイデンスのようでした(見ていないので音や雰囲気で)。

最新のサイクルタイヤが揃っています

余裕でやっていたにしては低回転すぎるのでなんでだろうと考えてみたところ、ちょっと思い当たるところがありました。

後続者を小型のバックミラーでしか確認していませんでしたが、もしかしたらクラシカルロード男ギアしかついていなかったような気がしてきました。

だとしたら低回転だったのも納得できますし、それでついてきていたのならすごい事です。

自転車紀行
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コメント

  1. kuehara より:

    いつも楽しく拝見しています。もともと横浜市の出身で今は都内ですが、記事を見ると横浜に戻りたいなあと思います。
    最初の後ろ姿のライダーはたかだフレンドのジャージみたいですね。
    町田のショップです。お世話になっています。
    大大大むかし、今はIndyの佐藤琢磨もここのクラブにいて、一緒に日曜ライドしました。

    • CycleTV より:

      情報ありがとうございます。
      都内だと走りやすいところも少ないので大変ですよね。モータスポーツもやっていたので琢磨がそのあたりでロードバイク乗っていたのは知っていたのですが、どの店に関係していたまでは知りませんでした(勉強になりました)。また、感想あれば気楽に書き込みしてください。ではでは