次のライドでは何を目的にしようかと考えた時、この時期あまり良い目的がないんですよね。
そんな時に前々回のライドにて身体の切れがいま一つであったにもかかわらず、獲得標高2400mだった事を思い出しました。
これならば体調が良く、最初から抑えて走れば3000mは可能なのではないかと無謀な計画が進むことになりました。
今回はロードバイク2号機で下記のルートをまわってきました。
https://www.strava.com/activities/4785416236/
セーブしながらの走りを会得
この計画を考えた時に前々回の獲得標高2400mでボロボロになっていたため、すぐには決められませんでした。
風呂に入りながら別なプランを考えてはみたものの良い物が思い浮かばないため、途中きつくなってきたらショートカットして帰宅すればいいやと最後はあっさり決定となりました。
当日走り出してBADコンディションであれば中止するつもりでしたが、そんな事はありませんでした。
かと言ってGoodコンディションかと言えばそうでもなく、ごく普通のコンディションでした。
通常コンディションで3000mが可能なのかとも思いましたが、調子が良すぎてオーバーペースになる危険が少ないだろうと肯定的にとらえることにしました。
最初からペースを抑えて走っていると当然のように追い抜かれる事もあったりします。
しかしながら大きな目標があるため、追走したいところをグッと堪えて省エネ走りに徹しました。
昨日の東北沖の地震の影響なのか川沿いに来ている人の数があきらかに少なくなっていました。
宮ケ瀬湖手前の坂までやってきましたが、ここからいかに省エネ走りができるかがライド成功の鍵となります。
できるだけ脚力を使わないために、回転力と脚の重さだけをいかして上ることだけに徹して走ってみました。
するとこれまでイメージしていたより斜度があるところでも(具体的には7%くらい)、脚力を使わなくても上って行くことができる事がわかりました。
もっと技術が劣っていた時に試した事はあったのですが、この斜度では通用しないものだと思い込んでいました。
結果としてこの土山峠をノーダメージで上れたことが、この日のライドに大きく影響しました。
宮ケ瀬湖を過ぎたこのあたりから本格的な山岳ゾーンに突入となります。
どこまで脚力使わずに走れるか、それでもどこらへんで脚にダメージが出てくるかなど興味ある挑戦が始まりました。
まずは前々回も通った道志みちの裏街道を進んで行きました。
一度走り知った道のためかあっさりと走りきることができました。
一旦道志みちに出た後、この場所から山林区間に突入となります。
おそらくこの後はまれに自販機があるくらいで、食べ物を補給できるところは無いのでエネルギー切れに注意を払いながら走らなければなりません。
山林区間に入って早々に路面が湿っている場所が現れ、ちょっと嫌な予感がしつつも先を急ぎました。
下りきったところで道志ダムが現れました。
手すりの一部が張り出していて川底を覗くことができるのですが、怖くてあまりギリギリまで寄ることができません。
前々回の目的地
しばらく上って行くと飾り気のないトンネルが現れました。
ちょっと不気味でしたが、ロード乗りが出てきたため安心して走れました。
そこからしばらくは下り区間に入るのですが、カーボンホイール&リムブレーキのためリム面の温度が上がらないように前後を順番に入れ替えながらブレーキしました。
ディスクブレーキならそんな気遣いもいらなく楽なのにと思っていたのですが、ネットで見た対談でディスクブレーキでも使い続けるとブレーキがあまくなることがあると言っているのを思い出しました。
ブレーキの発熱以外にも路面に枝葉が多くなってくると、ホイールやブーリーに枝を巻き込まないように注意しなければならず気が抜けません。
分かれ道が現れて左ルートを予定しているのですが、経験上危険な予感がしていました。
それでもせっかくなのでと左へ進んでみたところ、
予想通り道が荒れてきました。
ここまでひどいとパンクのリスクがあるため歩いて進みます。
やっと危険ゾーンを抜けると古ぼけた橋が現れました。
橋を渡っていると、向こう側の自動車からこの橋目当てと思われる人たちが渡ってきました。
その後は前々回の最終地点である周回路に入りました。
以前ヒィヒィ言いながら必死に上っていた坂も今日は脚力温存してきたため余裕です。
ただ今回はまだ中盤にも達していないため、わざと蛇行しながら道幅いっぱい使って脚の負担を少しでも減らしながら走りました。
長い上りを追えると山梨方面の山などが見渡せてとても気分良く下ることができました。
下り終えて街道に出たところでサイコンを切り替えてみたところ、何と獲得標高はまだ1000m強にしかなっていませんでした。
ここでちょっと気持ちが折れたニャ~
いつまでも終わらない行程
街道からそれて初めてのエリアに突入しましたが、いきなり学校に向かって上って行きます。
行き止まりのように見えていましたが、手前に上って行く坂がありました。
その坂はなかなかの傾斜が続いていたので、必死に上っていたところおばあちゃんが応援してくれました。
この場所、奥地であるだけでなく傾斜が凄すぎます。
住んでいるだけでたいしたものです。
住居地区を抜けて進んでいくとだんだんと道の状態があやしくなってきました。
すると「工事中のためこの先通行止め」の看板があらわれたのですが、何とか通れるのではないかと淡い期待をもって突き進みました。
ところが特に封鎖されているところもなく対向車も現れたりと安心して進んでいたところ、パトロール中と思われる車両が見えてきました。
注意を受けたら謝って戻ろうかと横を通りましたが、全くのスルーで何の関心も持たれませんでした。
その少し先で別な道と合流し下って行く予定ですが、獲得標高を稼ぐためにそこから更に上りました。
すると間もなくして日影部分では溶け残った雪が現れてきました。
徐々に砂利なども多くなってきたため直ぐにでも下りたかったのですが、獲得標高が不足する危険があったため砂利や雪を避けつつ上り続けました。
さすがにこれ以上は危険だと思われる場所に到達したため、ここで折り返して戻ることにしました。
そこから下るには、上り以上に気をつけないとならないことがあります。
路面も悪いのでブレーキングしながらの下りとなるのですが、それでも上りに比べたら何倍も速い中で鋭角な砂利を避けて走らなければなりません。
ブレーキしながら踏むとパンクしやすくなるのニャ~
万が一にもこんなところでパンクしたら一大事です。
何とか無事に街道まで戻って来ることができ安心していたところ、二人組のロードがハイペースで抜いていきました。
おそらく帰路を急いでいるのでしょうが、こちらはまだ獲得標高2000mを超えたところなのでまだまだ寄り道しながら走らなければならなく、ペースを上げるわけにはいきません。
体力回復のためここでドリンク補給をしました。
もちろん食べ物は売っていないので、手持ちの小さなクッキーが唯一のエネルギー源です。
細い道に入って進んでいたところ、何と前から路線バスがやってくるではないですか!
路肩には枝葉が落ちているのですれ違いがギリギリだと躊躇していたところ、バスが停まって待っていてくれました。
もうすっかり夕方になりつつあるのですが、ここにきても帰宅方向とは逆の相模湖方面に向かわなくてはならない事に気がつき一段と気力が失われていきました。
このままのペースだと帰路の途中で暗くなってしまうためペースを速めてみましたがが、そうすると走りが苦痛になってしまったため、帰宅時間はあきらめて少しでも楽しく走る事に切り替えました。
途中何度かルートをショートカットして帰路に向かおうかとも考えましたが、ショートカットコースを考えるのも面倒になりひたすらルート通り走り続けました。
暗くなってくるにつれて惰性走りになっていた時に、前から馬と犬が現れました。
ペットの馬なのでしょうが白犬とともに和ませてもらいました。
大きな道に出たため道志みちまで戻ってきたと喜んだのですが、少し走ると勘違いであると気がつきました。
それでも気持ちが切れかかっていた時だったので、丁度よい刺激となって身体が少しだけ動くようになりました。
だんだんと陽の光が低くなってきたので、せめて明るいうちに宮ケ瀬湖だけでも抜けたいと願いながら走り続けました。
何とか明るいうちに厚木市内までもどってくることができました。
夜間通行可能か不安だった相模大堰も通行することができ助かりました。
ところで目標だった獲得標高ですが、余裕で達成するはずが問題が起きました。
ルート作成に使ったRide with GPSだと誤差が多くて実際よりも多めに表示されていました(他のソフトでも同様のようです)。
そのため実際に走ってみると少々ギリギリの数値になりそうなため、自宅近くで意味もなくミニヒルクライムをして標高を稼いだりしなくてはなりませんでした。
おかげで無事に獲得標高3000mを達成。走行時間9時間20分の実に44%もの時間上っていたことが分かりました。
さらにおまけとしてSTRAVAのローカルレジェンドなるものも獲得してしまいました。
これはSTRAVAセグメントを90日間で一番多く通った人に与えられるものらしいのですが、あまりに通行量のないセグメントを前々回含め2回通っただけで認定されてしまいました。
獲得標高3000mを達成できてうれしかったのですが、それ以上に省エネ登坂の技術が向上したことが一番の成果です。
ちなみにこれだけ走ってきても身体に痛みもなくまだ余裕で走れる状態でした。
コメント