ルート作成の定番だったルートラボの利用が3月末までと迫ったところで、すでに替わりとなるサービスは見つかったでしょうか?
私はルートラボを離れて数か月経ちましたが、ここで改めて替わりとなるサービスの使い勝手を検証してみたいと思います。
STRAVA(ストラバ)
まず始めは利用者も多いSTRAVAです。
https://www.strava.com/

STRAVAは走行記録保存、ルート作成、セグメントの順位などの機能があり、有料プランではトレーニングメニューや走行内容の分析も行ってくれます。
ルート作成方法ですが、上部のダッシュボードからMYルートを選択します。

表示された画面で新しいルート作成をクリックします。

左上の検索窓にスタート地点に近い地名を入れて、横の虫眼鏡マークをクリックします。

※ただし、検索で表示される名称は少なく、駅名などであっても表示されない事が多い
地図上でスタート地点を左クリックしたら緑色の●が表示されるので、中間点1、中間点2、・・・と左クリックしながら地図を完成させます。

もし中間点を指示した際にルートが希望通りでなかったら、地図上にある元に戻すをクリックすると中間点が1つ分消去されます。
中間点の位置を変えたり、短い距離で中間点を指示すると希望通りのルートになります。
ちなみに隣にあるやり直しは表現が紛らわしいのですが、消去してしまったものを元に戻すものです。
合わせて地図上のボタンを説明すると、
・消去は作成中の地図を全て消去すること
・人気度がONだと走行記録で多く利用された道が優先的に選択されます
・最低標高がONだと上りの少ない道が選択されます
※人気度と最低標高のON、OFFはルート全体に影響するため途中で切り替えしないように
・マニュアルモードは中間点を変えても希望したルートにならない時に直線で描くためのもの
となります。
その他の機能としては左上の機能ボタンをクリックすると地図表示オプションが開きます。

グローバルヒートマップをONにすると、走行記録の多い道ほど濃い赤で表示されます。
またあまり利用する必要はありませんが、地図の種類をOSM、標準、サテライトと3種類切り替えできます。
また、地図右下の標高を隠すをクリックすると、ルートの標高が現れます。

ルート作成が終わったら、右上の保存ボタンをクリックします。

ルート名を記入し、必要なら説明も記入、非公開とするならプライベートにチェックして保存します。
Myルートを見るをクリックすると、GPXやTCXファイルとして出力できます。

STRAVAまとめ
<良い点>
・ルート作成がしやすい
・ヒートマップで利用が多い道が分かり、ルートに迷った時に役に立つ
・ルート作成中に標高差表示がある
・中間点を離れた位置に指示しても、そこそこ希望通りの道を選択してくれる
<悪い点>
・地図は基本的にOSMのため主要な建物さえ名称が無く、目的地がある場合探しにくい(Googleマップは使えません)
・他人が作成したルートを検索できない(作成ルートアドレスを教えてもらった場合のみ利用可能)
・スマホアプリではルート作成できない(iPhoneはできない。android未確認)
※ルート作成機能は有料化されてしまいました。
Ride with GPS
STRAVAの対抗馬となるのがRide with GPSです。
https://ridewithgps.com/

Ride with GPSはルート作成を主にしたもので、走行記録保存もでき、有料プランではルートに右左折の指示を加えたり立ち寄りポイントで案内を加える機能があります。
ルート作成方法は画面上のRoute Plannerをクリックして、右の検索窓にスタート地点の地名などを入力してGoボタンをクリックすると検索先が画面中央に現れます。

検索場所をスタート地点として良いか聞かれるので、YesかNoで答えます。
基本的にはNoとしてルートを開始したい道の上で左クリックすると始点が決定します。

同様に中間点で左クリックしながら地図を完成させます。
ちなみに地図上にある吹き出しは右左折の指示で有料プランでのみデータ出力時に取り込まれます。
もし中間点を指示した際にルートが希望通りでなかったら、地図下にあるUndoをクリックすると中間点が1つ分消去されます。

ちなみに隣にあるRedoは消去してしまったものを元に戻すものです。
その他、Ride with GPSには多彩な機能があります。

①地図のダウンバーにて複数の地図表示を切り替えできます(地図と表記されているのはGoogleマップです)
②中間点を変えても希望したルートにならない時はここを選択して、ルートを直線で描きます
③ここを切り替えてCycling(自転車用)やDriving(自動車用)でルートを描きます
※地図(Googleマップ)ではDrivingでしかルート作成できません
地図下にはルートの標高が表示されています。
ルート作成が終わったら、左にあるSaveをクリックします。

Titleに保存名をつけて、必要ならDescriptionに説明も記入します。

公開範囲はPublic(全員)、Private(自分だけ)、Friends Only(友人まで)の中から選びSaveをクリックします。
View Routeをクリックすると作成したルートが現れるので、EXport GPX Fileをクリックします。
※違う表示になっていたら右横のボッチをクリックしてMoreExportOptionsをクリックし、GPX Track (.gpx)を選んでダウンロードボタンをクリック

最後にDownload .gpx FileをクリックするとGPXファイルとして出力されます。

Ride with GPSまとめ
<良い点>
・地図表示が多数切り替えでき、用途に合わせて使える
・Googleマップが使えるので目的地が探しやすい
・ルート作成中に標高差表示がある
・有料プランでは右左折や立ち寄り場所の表示ができて、ブルぺなどでは便利
・他人が作成したルートを検索できる(ただし日本語との相性が悪いのか候補が少ない)
<悪い点>
・日本語化されていないので英語表記に慣れる必要あり(すぐに覚えられる)
・Googleマップでルート作成中に自転車しか通れないルートが必要な場合、地図を切り替えなくてならなく面倒
・ルート作成を重視したサービスなので、ここに走行記録を保存する意味があまりない
スマホアプリについては必要性が低いため未確認です。
RouteHub
ルートラボからの乗り換えのために作られてたサービスで、まだ仮運用段階のようです。
https://routehub.app/home

まずこのサービスで優れているのが、ルートラボの保存データを一括取り込みできることです。
画面上の「ルートラボから取込」をクリックします。

画面の例にもあるように、ルートラボのマイページにある一覧をそのまま選択しコピーして黄色矢印の場所に貼りつけます。
すると順に表示が変わりながらデータが読み込まれていきます。

ルートラボで公開、非公開に関係なく公開データとして取り込まれるため、非公開としたいデータを取り込み後に非公開に変更しましょう。
ルート作成についてもβ版ですが利用可能です。

画面上のルートを作成をクリックして、出てきた地図で始点を左クリック。
※ただし検索して場所を表示する機能はないので地図を移動させて探す
後はこれまでのサービスと同様に中間点を順に指示する。
※ただし、ルートが希望通りでない場合に中間点をやり直すボタンがまだ無い
各ボタンの機能は次の通りです。
①はルート編集をするかしないかの切り替え(あまり意味ない)
②は自転車(ロード)、自転車(グラベル)、車、直線の切り替え
③は標準、標高グラデーション、傾斜グラデーションの切り替え
④をクリックするとタイトルと作成者名を求められてルートが保存されます。
ダウンロードボタンをクリックするとエクスポート方法が現れます。

「Garminデバイスに送る(.gpx)」をクリックするとGPXファイルがダウンロードされます。
※ダウンロードされGarminに関係なく使えます(紛らわしい表現なので注意)。
このサービスはとりあえずルートラボのデータを預けておくのには便利ですが、ルート作成機能としてはまだまだです(やり直しボタンが無いととても使えない)
総論
走ることが主体で寄り道も少なく、一般的なルートで良い人はSTRAVAが適しているかと思います。
目的地が複数あり、複雑なルートを作成するにはRide with GPSが適しているかと思います。
RouteHub含めて他にもルート作成できるサービスはありますが、使い勝手で今一つ劣っているように感じます。
コメント