本日、マイプロテインの製品に虫が混入していたとの内容が炎上していますが、単なる混入よりも企業姿勢が気になる案件です。
問題となった内容は要約すると、マイプロテインから購入したプロテインバーを食べていたところ、表面に小さな白い虫が動いている事を確認。他の人からも同様な案件が動画で公開され、マイプロテインが謝罪文を掲載という感じです。
私も似たような製品の生産にたずさわった事があるので分かるのですが、100%異物混入を防ぐことは難しいのは分かります(と言ってもほぼ0にしないとならない)。
ただ、今回気になったのはその後の対応です。
まず公式に発表した謝罪文なのですが、下記のようになっています。
お客様・関係者各位
平素より弊社商品に格段のご愛顧を賜り、厚く御礼申し上げます。
この度カーボクラッシャーの一部において、異物が混入しているものがあることが判明いたしました。
予防措置として、問題となっている製品は、調査が行われている間、全世界の当社サイトから削除しております。独立した第三者機関がこの問題を調査した結果、問題の製品が輸送中に発生した事故であると判断しました。調査の結果、製品の欠陥は、消費された場合、人の健康へのリスクをもたらすものではないと結論付けました。
影響を受けると確認されたすべてのお客様につきましては、カスタマーサービスチームから個別にご連絡させていただいております。当社から直接連絡がないお客様は、この問題の影響を受けていないため、ご安心下さい。
マイプロテインでは、最高品質の製品とサプライチェーン基準を保っております。当社の製造施設は、BRC AA認証を取得しており、国際標準化機構(ISO)に準拠しています。 この問題は当社の製造施設では発生しておりません。
弊社では、この事態を重く受け止め、品質管理体制の強化、再発防止に努めてまいります。日頃ご愛顧いただいておりますお客様ならびに関係各位に対しまして、大変ご迷惑をおかけいたしますことを心より深くお詫び申し上げます。
令和2 年9 月15日 THE HUT GROUP
この中で、「独立した第三者機関がこの問題を調査した結果、問題の製品が輸送中に発生した事故であると判断しました。」と書かれていますが、アルミパウチされた製品の中から発見されているのに、どうやって輸送中に発生したと言えるのでしょうか?
まさか、虫の卵は仕込んだけど成虫になったのは輸送中だったと言っているのでしょうか?
海外企業にしては見苦しい言い訳です。
また、生きた成虫が発見されているにもかかわらず、「調査の結果、製品の欠陥は、消費された場合、人の健康へのリスクをもたらすものではないと結論付けました。」ってさすがに無理がありませんか?
そして一番企業姿勢が現れているのは、自社のHPでこの謝罪文にたどり着くことはまずない状態にしていることです。
トップページには一切このことに触れる内容は見当たりません。
右端にある「お詫びとお知らせ」をクリックしても同様にこの件にはたどり着けません。
唯一だどりつける先は、何とブログ欄です。
https://www.myprotein.jp/thezone/
それもページを下げて行った中間あたりに下記のような部分があります。
ここでも一見この件に関してはどこにも見当たりませんが、「お知らせとお詫び」と書かれた部分がクリックできます。
この部分もいやらしく、「お知らせとお詫び」にリンクがあるとは分からないようにその部分の文字がリンク無しと同じ黒文字となっています。
これらの内容からも分かる通り、誤魔化して鎮静化を図ろうとしている姿勢がありありと分かります。
このことからもたまたま運悪く起きてしまったというよりは、企業姿勢がそのまま反映した問題だと思えてなりません。
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