GP5000インプレッション(P-ZERO VELOやGP4000SⅡとの比較)

GP5000開封 自転車用品
この記事は約4分で読めます。

私はGP4000SⅡを長く愛用してきたのですが、その後P-ZERO VELOを使用しています。

新たにコンチネンタルのGP5000を購入してみたため、今後どのタイヤを購入していくべきか決めるため比較テストを行いました。
GP5000開封

品質チェック

まずはパッケージ。
GP5000パッケージ
当然、旧モデルとはデザインが違います。

開封してみても大きな違いはありません。
GP5000開封
広げてみたところ、GP4000SⅡより柔らかく感じます。

タイヤ表面のデザインはコンチネンタルパターンで変わりません。
GP5000の表面
ただ、凹凸が複雑になっているような気がしますが、機能性としては影響ないでしょう。また、プリント文字の横にチェッカーフラッグマークが入りました。

気になるのは中央の張り合わせ部分の処理がGP4000SⅡより雑になっている点です。少し走れば削れてしまいますが、ちょっと気になります。

重量は公表値215gに対して、実測値で212.5g(700×25C)でした。
GP5000重量
決戦用の極薄タイヤを除けば、最軽量の部類でしょう

GP4000SⅡで太いと言われていたタイヤ幅ですが、6.5barで25.4mmです。
GP5000太さ
太いどころか狭いくらいスマートになりました。

ちなみに今使っているP-ZERO VELOは6.5barで26.9mmでした。
P-ZERO VELO太さ
使い込んでいるので、少し伸びているかもしれません。

実走テスト

テストは次のような条件で行いました。

  • まずP-ZERO VELOにてテストコースを走行し、同じコースをGP5000で走行し違いを確認
  • 空気圧はどちらも6.5barで実施(P-ZERO VELOでの空気圧に合わせました)
  • できるだけ同じ条件にするため、P-ZERO VELO走行後に組み替えて同じホイールとチューブを使用する
  • テストは「荒れた道での乗り心地、緩斜面および平坦路での走行性、10%超えの登坂路での走り」をチェック

◆まずは路面に凹凸が多い荒れた道を2か所走行してみます。映像では差が小さいので、実際に乗車しているつもりで特に上下動を感じてみてください。


実走では映像以上に差があります。

P-ZERO VELOがもっちりとした柔らかさで路面の凹凸をマイルドにしてくれるのに対して、GP5000は路面の凹凸を正確に伝えてきます。

GP5000GP4000SⅡのような跳ねは抑えられていますが、振動はあきらかにP-ZERO VELOより伝わります。
自動車で言えば、同じドイツのポルシェやBMWのような硬質な乗り味です。

◆次に緩斜面でテストしました。映像では分かりにくいかもしれませんが、若干GP5000の方が進みが悪いように感じます。

この後平坦路でもテストしました。そこではっきりした事は25km/hくらいまではGP5000グリップが良いために加速性が悪く感じてしまいます

おそらく数値には出ない程度の差なんですが、軽い向かい風でメンタル的に速度が乗っていかない感じに似ています。

ではGP5000は進みが悪いタイヤかと言えば、そうではないんです。

何と!30km/h超えたくらいから急に路面抵抗が小さくなるんです。そして割と簡単に40km/hくらいまで到達しました。

このタイヤは低速と高速で2面性の特性があります。
低速ではきっちりとグリップし、高速だとGP4000SⅡに近いフィーリングで軽く速度が乗っていくような感じです。

◆次にコーナーリングについてテストをしました。


グリップ力は大差ないように思われますが、P-ZERO VELOはイメージしたよりも外側に膨らみぎみになります。

P-ZERO VELOは曲がらないタイヤというよりは、このくらいまで曲がれそうだというインフォメーションと実際とでずれがある感じです。

それに比べてGP5000はインフォメーションが正確で、イメージと実際に差がありません。そのため安心してコーナーリングできます。

◆最後に登坂路でのテストをしてみました。10%超えでのテストとなります。


ここでは感じられるような差はありませんでした。

速度が遅すぎるためにGP5000の低速でのグリップ力が影響することもなく違いは感じられませんでした。

まとめ

GP5000を使ってみて、好評価だったGP4000SⅡにおいての欠点が改善されているところがさすがだと思いました。

GP4000SⅡは速いには速いのですが、乗り味が硬く、さらに路面から跳ね気味で接地感が希薄なところが欠点でした。

それをGP5000はしなやかさを出すことで跳ねを抑えて、接地感を上げてきました。合わせて乗り味も改善されています。

また、高速域に関してもGP4000SⅡとは違うアプローチで、同等の速さを実現しているのも凄い点です。

ただ、低速時の高いグリップ感で速度が伸びていかないような錯覚を与えるところが賛否が分かれるかもしれません。

同様に路面からのインフォメーションを正確に伝える事も、硬さとして好みが分かれそうです。

最新のサイクルタイヤが揃っています

今後、P-ZERO VELOGP5000のどちらを使って行こうか悩ましいところです。

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コメント

  1. サイクルG3 より:

    こんにちは
    私はコンチネンタルGP4000SⅡをアンカーRL8で使っています。
    ホイールはワイドリムのフルクラムレーシング0で、25Cを履くとタイヤ外周とフロントフォークが干渉してしまいます。仕方が無いので23Cを履いています。25Cのタイヤ巾の実測値は28mm近くでした。
    GP5000でタイヤ巾の実測値を知りたかったので有難い情報でした。
    この記事でタイヤサイズの基本情報(700×25Cなど)を最初に表記して欲しかったです。

    • CycleTV より:

      そうですね。タイヤの特性に重点をおいてしまったためにサイズについてはすっかり抜けていました。今更ですが下記加えたいと思います。ありがとうございました。