伊豆半島300kmは半端ないって!

見晴広場 自転車紀行
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今回300km超えを目指してみたのですが、平坦路の往復なんて考えませんでした。だってそれでは簡単すぎますし、走る楽しさがありません。
そこでコースは海岸沿いを135号線を使って下田市まで行ってみることにしました。
下田
また、夜間走行はリスクが高くなるため、日中での走行を目指します(これにより難易度上がりました)。

今回の走行ルートは下記の通りです。車種はロードバイク1号機を使用。
https://www.strava.com/activities/1670592683

走り慣れた熱海まで

日中での300kmを考えた場合、時間的に余裕がないことは予測できたために日の出とともに出発します。まだ、ところどころに薄暗い影がある中の出発です。
出発
通常ならここらへんで体調がどうかおおよそ判断がつくのですが、身体が起きていないため全く判断がつきませんでした。

湘南の海岸線を走ってみると、当然のことながら自動車も極端に少なかったですね。普段でもこんなに空いていたら走りやすいだろうなぁって思いました。
135号線
ただ、自転車乗りに全く会わないのは少し寂しいですけど。

大磯港まで来たら、照ヶ崎海岸で見ておきたいものがありました。あまり見かけることが少ないアオバトがここに集まります。
照ケ崎

照ヶ崎岩場に溜まった海水を飲んで塩分を補給するそうです。今日は風が強かったため空中での姿しか撮影できませんでした。
アオバト
肉眼ではアオバトだと判別できるのですが、iPhoneのズームでは距離がありすぎました。

他から借りてきた写真だとアオバトはこんな感じです。
アオバトアップ

その後しばらく走って国府津駅近くにてが出ていました。
虹
ところにより雨の予報であったため、一部での雨が虹となったものでしょう。

小田原魚港まで来て休憩します。港の外れに小田原ちょうちん灯台記念碑がありました。
ちゅうちん灯台
記念碑
よく通っている港ですが、灯台記念碑をいままで見過ごしていました。

休憩をしていると突然雨が降り出し、あわててiPhoneシマノのアクションカメラを袋の中に。アクションカメラは防水性はあるのですが、完全防水ではないので念のためです。
熱海まできたところで、雨が止んできたのでちょっと休憩。
成島柳北碑
綺麗に見えていますが、結構デロデロに汚れています。ちなみにここは成島柳北の石碑。

熱川まで

しばらくは濡れた道を、水たまりを避けながら進みました。
濡れた道
あやしい天候の時は脱着式の泥除けが有ればなぁと思いました。

海岸線の道はアップダウンが適度にあるため、地味に脚力を奪われていきます
上り坂
できるだけ脚力を使わないように、上半身に連動させて引き足を行い、脚の重量だけで踏み込みを行うように心がけました。

そして伊東の海岸線にて一休みです。時刻は9時近くになり天候も晴れてきました。
伊東の海

ただ、ここからが難所となっています。伊東の先に5~7%傾斜の上りが9km近く続きます。
長い坂
普段のライドならたいした事の無い坂ですが、300kmの中ではじわじわ効いてきます。

途中、トンネルでは自動車の邪魔にならないようにピッチを上げるため脚力が削られます
トンネル

そして何とか難所を通過して、135号線を進みます。
あやしい空模様
ただ、先の景色に霧がかかり、怪しい空模様となってきました。

そしてとうとう熱川の先で一気に土砂降りになってしまいました。下記が土砂降り前の最後の写真です。
土砂降り前

下田、そしてあの喫茶へ

小田原の先でも小雨にあっていますが、今度は本格的に降ってきました。途中、開店準備のお土産屋の軒先にてドリンク休憩をして様子を見てみたのですが、一向に止む気配がありません。時間も限られていたため、諦めて走り出します。

濡れる事をあきらめればそれほど苦ではなかったのですが、スリップの危険があるため速度を抑えなければなりません。特に時間短縮できる下りでセーブするのが精神的に辛かったですね。

そんなこんなで何とか下田まで到着しました。
下田

雨のために途中気がまわりませんでしたが、すでに身体中に疲労による痛みが出始めています。ちょうど12時なので道の駅 開国下田みなと横の魚市場にある金目亭さんで昼食としました。
金目亭

今回は人気の一つあぶり金目丼を注文してみました。
あぶり金目丼
汁物は美味しかったのですが、金目鯛はわざわざ下田で食べるほどの事はありませんでした。ちょっと時期が悪かったのでしょうか?

時間も無いので食後は早々に出発します。ここで折り返ししたいところでしたが、300kmには少々距離が足りなかったので、もう少しだけ進みます。
多々戸浜海水浴場を最終地点として折り返しました。
多々戸浜海水浴場

昼食を取ったおかげで体力が少々回復してきました。白浜にある見晴広場にて少々景色を楽しんだりする余裕ができてきました。
見晴広場

ここでは入り江の美しさだけでなく、トンボの群れが目の前を飛び交い少しだけ疲れを忘れることができました。
トンボ

河津まで戻ってきたら一旦海岸線を離れ、駅方面に向かいます。駅を過ぎ河津桜観光交流館の向かいに今回ぜひ寄りたかったカフェ・アイラナがあります。
カフェアイラナ

こだわりの自家焙煎と手作業による選別により、雑味を無くしたコーヒーが味わえます。
カフェアイラナ店内
ここは元々、平塚にあったカフェです。味のあるマスターが迎えてくれますよ
詳しくは下記にて
http://cafeailana.boy.jp/

熱海まで(帰路)

カフェを後にして走り出すも、午前中の雨が嘘のように暑い!本当に暑い!背中が焼けるようでした。
河津
正直、こんなに暑いなら午前中の雨の方が良かったかと思えるほどでした。

体力も尽きかけてきているため、上りの片側工事現場では歩道へ逃げます。
工事現場1

そして難関の伊東の上りです。
伊東の上り
体力が切れているので、永遠に続くような錯覚におちいります。

身体が悲鳴をあげて、30分もしないうちに休憩が必要になります。
伊東の休憩
上りの途中で看板下の石垣にてぐったりしていました。

それでも何とか頂上が見えてきました。
頂上

しか~し、下りに入ってもあまり楽はできません。お尻も限界が近くなってきています
下り
お尻が痛いために下りでは腰を浮かせた状態で下っていきます。更に時間もなく安全な範囲で飛ばしていくため、集中力も削られます

暑さで脱水症状を起こさないために、こまめに給水していました。
暑さ
しかしながら疲れもあり、胃の働きが低下して水分さえも消化が追いつかなくなってきました。

本当に厳しい状態になってきたため、草が生えた広場で横になって休みました。
草むら
少し休んで出発したところ、蚊に刺されての痒みがあることがわかりました。そんなことで身体の痛みが紛れて助かるという可笑しな状態でした。

そのように身体をなだめながら進んで、熱海まで戻ってきました。
熱海
自宅までの距離感が分かる熱海まできたことで、身体が少し軽くなり脚も少し回るようになりました。

自宅まで

小田原港まで戻ってきたところで、いつもの自販機にてドリンク休憩をしました。
ここまでスポーツドリンクを主に補給してきましたが、厳しい時の1本としてサンガリアまろやかいちご&ミルクを補給します。
サンガリアまろやかいちご&ミルク

これ、自分だけかもしれませんが結構持ち直すんですよ。今回も小田原から先で徐々に脚に力が入るようになりました。おかげで日没間近で時間の無い湘南海岸を40km/h近くで走行できるまで回復していました。
さすがに藤沢にて日没となったために日中300kmとはなりませんでしたが、ほぼほぼ達成できたと言えるでしょう。

300km走ってみて分かった事は、いかに身体に疲労をためないで走る事が大事か、前半からまめに休憩を取る必要がある事、脚力が無くなってくると体重がサドルに乗って疲れと痛みの悪循環におちいるという事です。

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