ROTOR製チェーンリング取付&ディレイラー調整

自転車用品
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前回紹介しましたチェーンリングの交換に伴う作業をおつたえします。

チェーンリング交換

交換にはクランクを一旦フレームから外さなければならないのですが、2号機のクランクを外すのは初めてのため左クランクのボルトが硬くて、六角ボルトがなめそうな感触が伝わってきました。

こういう時は無理せずに、ネジ穴にSUPER556を噴霧してしばらく待ちます。

クランクボルトへの浸透剤塗布
ネジ穴に両側から噴霧

すると簡単にとはいきませんでしたが、なめてしまいそうな感覚の前に何とか外れてくれました。

外した右クランクを裏返してみると105と比べ凹凸が少ないため、汚れも表面だけなので清掃しやすそうです。

R9100フロントギアを外したところ
分解のためネジ穴にトルクスネジを装着

純正チェーンリングを外したら、そこにROTOR製のチェーンリングを付けるだけなのですが1つ注意すべきことがありました。

ROTOR製のアウターは表裏や取り付け位置は形状をよく見ればまず間違える事はないのですが、インナーはどの向きでも好きなように付いてしまうので注意が必要です。

ROTOR製インナーギア
文字の間の凸部をクランク位置に合わせる

当初「THIS SIDE FACING」の部分だけをみて、「こっちを向けろ」って事だろうからとこの印刷面を外側に向けて組み付けてしまいました。

ところがチェーンを取り付ける段になって何か嫌な予感がして調べてみたところ、表裏が逆だと気がつきました。

先ほどの 「THIS SIDE FACING」 の右側に続きとして「TOWARDS FRAME」と書いてあるではないですか!

そうです「こちら側をフレームに向けろ」という指示でした。

他にもいろいろと印刷があって派手だったので、てっきりそちら側が外側だと思い込みがあったために勘違いしてしまいました。

そして組み上がった状態がこちらとなります。

ROTOR製チェーンリング装着状態

なかなか渋めながら個性があって良いと思っています。

ちなみにクランクの4本足にある専用カバーはそれぞれ形が微妙に違っていますので、純正の突起位置でどれを使うか判別します。

ディレイラー調整

交換作業が終わったら次はディレイラー調整が必要となります。

チェーンリングを小さくしたために、ディレイラーとチェーンリングの隙間が大きくなりすぎました。

この隙間が1~3mmになるように取付位置を変更します。

ディレイラーの取り付け位置が定まりましたら、次はワイヤーの張り具合を確認しました。

ワイヤーの張りはR9100型からは2つのインジケーターが直線でつながることで確認できるのですが、見てみると明らかにずれていました。

そのため「Giant、いい加減に調整していたな!」とちょとあきれていたのですが、よく考えてみればディレイラーの取り付け位置を変えてしまったので張り具合が変わってしまって当然だと気づきました。

Giantさん疑ってしまって申し訳ありません。

あらためてワイヤーの固定位置をつけ変えて、インジケーターが直線になるように調整しました。

R9100フロントディレイラーのワイヤーインジケーター
発売時期により段差ではなくラインになっているものもあります

チェーンの長さ調整

次にチェーンの長さを決めるのですが、影響する変更点とチェーンのコマ数との関係は次の通りです。

  • アウターギアを52T→50Tに変更したので、-1コマ(2リンク)
  • ビックプーリーに変更したので、+2コマ(4リンク)

よって計算上は+1コマとなりますが、あえて調整しないでこのままとしました。

なぜならこのビックプーリーは段差による振動に弱くチェーン落ちしやすいため、1コマ短いくらいが安定するからです(1号機ので使用実績より)。

念のためシマノのマニュアル通りに、アウター・ローにギアをかけてプーリーを通さず長さを見てみました。

チェーンの長さが適正か確認中

すると2コマ分余りました。

マニュアルではアウター・ローでチェーンを巻いた時に+1コマが適正となっています。

純正プーリーの場合は+1コマですが、今回のビックプーリーはそれより2コマ余計に必要なので計算上は+3コマが適正となります。

ただし、先のチェーン落ち防止で1コマ減らすため、+2コマが正解となり、結果元のチェーン長のまま利用することとしました。

最後に前後のディレイラー調整を行って完成です。

最終形態です

ROTOR製チェーンリングビックプーリー変更にしましたが、特に影響なく普通にディレイラー調整できました。

仕上がりの外観は良いと思っていますが、後は実際に走ってみてどうかになります。

オーバルチェーンリング

箱根にてテストライドをしてきましたので、次回効果を報告させていただきます。

コメント

  1. 荒川 貴行 より:

    これまで、アウターをROTOR NOQ52×36tを使ってきたのですが、来年還暦を迎え少し楽をしたくQリング 46×34tに交換することで部品到着を待っています。この記事を読んでただチェーンリングを交換するだけではいけないことを知りました。もし何かアドバイスもらえることがあれば嬉しいのですが。来年はこれでpeaks10に出場する予定です。

    • CycleTV より:

      荒川さんこんにちは。コメントありがとうございます。
      そうですねチェーンリングのサイズ変更したらディレイラー調整は必須ですね。特に楕円にすると調整がシビアになります。なので調整だけはショップに依頼してしまっても良いかもしれませんね。また何かあれば聞いてください。ブログへのコメントでもかまいませんし、TwitterやFacebookなどでのダイレクトメッセージでも構いません。私も50代半ばですが、レースでは無理し過ぎない範囲で頑張ってください。