チェーン脱落とビックプーリーとの関係

メンテナンス
この記事は約3分で読めます。

先日、走行に出て早々にディレイラーハンガーを曲げてしまいました

曲げてしまうきっかけはフロントをインナーに落とした時に、リヤのビックプーリーからチェーンが外れて無理な力がかかりディレイラーハンガーが曲がったのだと思います(目視できていないので、音や振動による推測です)。

その場でディレイラー調整を行ったのですが、プーリーが斜めになっていたたためチェーンが外れるので走行不能になってしまいました。

この写真では全く何が起きたか伝わらないかと思いますが、慌てていたのでこれしか写真がありません。

おかげで自宅まで1時間近く歩いて帰りました(歩ける距離でよかった!)。

さて、状態を確認しなくてはならないため帰宅後にプーリーを後ろから見てみました。

分かり難いかと思いますが、下側のテンションプーリー後方が右側に開くようにねじれています。

比較のためにもう一台のロードを撮影してみました。

ちょっとアングルが違いますが、こちらはスプロケットの歯の向きと揃っているのがわかるかと思います。

もう少し分かりやすくするために、チェーンを外して逆さにして撮ってみました。

あきらかにスプロケットの歯の向きとプーリーの向きが違います

この写真ではプーリー自体が変形して見えますが、分解清掃してみたところ全く曲がっていませんでした(ハンガーがねじれている影響でそう見えています)。

さて、ここからハンドパワーにてディレイラーハンガーの曲がりを直してみました。

修正ツールなど所持していないのでペンチのみでハンガーを挟んで直して見ました。

ほぼ問題ないレベルになっていると思いませんか?

実際、ディレイラー調整を行ってみると、快調に変速できるようになりました。

ただ、新しいディレイラーハンガーは発注しました

このハンガーは予備としてツールケースに入れて、同じような状況に陥ったときに歩かずに済むようにしたいと思います。

ドラ
ドラ

歩けない距離だった時の保険だニャ~

ところで同じ事が起きないように対策を取ってみました。

標準プーリーに比べてテンションが少し低い傾向があるのですが、調整機構がないためチェーンの長さをいじってみます。

もともと以前のビックプーリー装着時にチェーンを2コマ増やしてあるのですが、今回ガイドプーリーが前回ほど大きくないためチェーンが長いのではと1コマ減らす事にしました。

チェーンカッターで1コマ切断します。

はい、1コマ切断できました。

ミッシングリンクを使っているので1か所切断するだけで済みます。

これでギアの組み合わせによっての緩みが起きにくくなると思います。

さらにここで気づいた事があったので確かめてみました。

今回の原因となったインナーへのギアチェンジ時ですが、もしかしてビックプーリーだとチェーンのあばれが大きいのではないかということを確かめました。

見ての通り、予想とは逆に標準プーリーの方が暴れているように見えます

ちなみにリヤギア位置は中間の6段目としています。

チェーンを短くしたことがいくらか効果があるかもしれませんが、変速時のチェーンあばれはあまり差が無いようです。

追記)特に今回のまとめを書かなかったために勘違いされる方がいるようでしたので、簡単にまとめを記載します。

ビックプーリーについては以前に紹介した通り、回転が滑らかになるなどのメリットがあります。

変速性能が若干落ちる、今回のような事が起きやすいかもしれないなど、いくらかのリスクがあるのも事実です。

なのでどちらを優先するかを検討して使うべきですし、導入するならトラブル時の対処ができることも必要だと思います。

ちなみに私は使い続けるつもりです。

メンテナンス
下記で最新情報をフォローしてね!
Cycle TV(サイクルTV)

コメント

  1. yasu より:

    こんばんは!
    ビックプーリーのメリット、デメリットがいまいち分からなかった
    のですが、今回の件もありメリットだけではないんだなという事を
    教えていただきました。

    • CycleTV より:

      yasuさんへ
      シマノが採用しない理由が安定性に難ありな点だと思うんですよ。特に初心者など自分でリカバリーできない人には勧めにくいですね。