初ブルべは想定外の過酷さで帰宅できるかも危なかった

自転車紀行
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以前より1度は参加してみようと思っていたブルべに行ってきました。

ただ普通のブルべではつまらないだろうと過酷なコースを選んでしまったのですがとんでもないことになってしまいました。

今回は上りが多いのでロードバイク2号機にて下記ルートで回ってきました。
https://www.strava.com/activities/12355717393
https://ridewithgps.com/trips/219466136

走行ルート

予定通りの展開

今回参加したブルべはBRM907神奈川200km箱根というもので、距離は200kmでそれほどでもないのですが獲得標高が2500mほどあります。

過去のライドで200km超えで3000mアップなんてことも何度かあるので、無理しなければ大丈夫だろうと気楽に申し込んでしまいました。

スタート地点の鎌倉に到着するとブルべ参加者が集まってきていました。

ブルべのスタート地点周辺

スタート地点はすでに多くの参加者が集まっていて、

ブルべ参加者
鎌倉の由比ガ浜海岸

受付けも始まっていました。

ブルべ受付け
スタッフの顔写真はNGのため

出発前に装備類のチェックが行われて自由スタートとなったのですが、タイム狙いの一部の人を除いてなかなか出発しません。

私は早めに出発したのですがすぐに先行車たちに追いついてしまいました。

ブルべ中の134号線

体力温存でしばらく後ろに付いて走っていたのですが、一般のロード乗りが一気に抜かして行ったのを利用して集団を抜き去ってしまいました。

ブルべ中の134号線
私の前の青いウエアの方は一般の方

その一般の方をペースメーカーとして走っていましたが、ここで何と痛恨のチェーン落ちを起こしてしまい単独走になってしまいました。

それでも諦めずに進んで行くと先ほどの方に追いつくことができました。

風よけにするつもりは無いので距離をあけて走っています

まずは最初のチェックポイントである湯河原のコンビニに到着しました。

ブルべ中のコンビニ休憩
ここでは買い物レシートが通過証明となります

ここまで2時間ちょっと走りっぱなしだったのでしばし休憩。

いきなり予定外の展開に

さてここから椿ラインと呼ばれる1000mUPで16kmを超える上りに突入します。

椿ライン

ブルべコース全体を考えたらここで無理はできないためペースを落として走行していると、数名が楽々と抜いていきました。

椿ライン

普段なら気合で追走するのですが、さすがにそんなバカなことはしませんでしたよ。


しばらく走っていると道端で柔軟運動をしている参加者が現れました。

椿ラインでブルべ参加者が脚攣り

おそらく脚が攣ったのでしょうから、「あわてないで行きましょう!」と声をかけて通りすぎました。


だいぶ疲れたがたまっていたところで、低速ギアのあるマウンテンバイクがクルクルと軽いペダリングで追い越していきました。

椿ライン

いや~軽いギア欲し~いと思ってしまいましたよ。


そろそろ終盤だと思っていたころ残り6kmとまだ半分しか進んでいないことを知り一気に疲れが出てきました。

椿ライン

左右の脚もけいれんしだして苦しくなってきたところで、直線で後ろから迫ってくるバイクに気がつきました。

椿ライン

そこからスイッチが入って頂上の大観山まで追いつかれずに走りきることができました。

大観山

しかしながらその代償として、脚をついたとたんに両足が攣って歩くことすらできません。

芝生の上で脚攣り
痛みで苦しんでいる

それでもあまり重症化していなかったためか5分ほどで復活することができました。

箱根大観山での記念撮影
残念ながら富士山は見えません

何とか難所を乗り切った

多少ペダリングできるまで復活したので芦ノ湖まで下りたコンビニで休憩していると、SANTILLO CICLIのロードバイクに乗った参加者が現れました。

SANTILLO CICLIのロードバイク
なかなかおしゃれ

展示品は見たことがありますが、実際に所有されている人に合うのは初めてです。


すでに両足にダメージがある状態でしたが、まだまだ上り続けなければなりません。

すると前方で同じように苦しんでいる参加者がいましたが、上りでは私の方がいくらか速いようでした。

芦ノ湖周辺の上り

しかしながら下りや平地では高回転のペダリングができないため、あっという間に置いて行かれます。

芦ノ湖の周辺

それでも頑張り続けていると次の上り区間で追いつくことができました。

長尾峠への上り

次のチェックポイントである長尾峠は芦ノ湖や大涌谷が見渡せる絶景ポイントです。

長尾峠からの眺望

ここはブルべカードとともにトンネルの写真を撮るフォトコントロールポイントになっていました。

長尾峠隧道
ブルべカードとトンネルの写真が証明となる

そこから御殿場市内まで一気に下っていくのですが、私は個人的にフォトスポットの2ヵ所に立ち寄ってみました。

鳥居の上から見える富士山
鳥居の上に富士山がみえるフォトスポット

しかしながら上位グループで走っている面々は誰一人立ち寄る人はいませんでした。


ここから先は下り基調なので休憩も短く上位グループは立ち去りましたが、ダメージを負ってしまった私は長めの休憩でパピコ2本を堪能しました。

御殿場のコンビニ

限界を超えすぎて

出発前のブリーフィングで説明のあった交差点にたどり着いたため、反対車線に渡って歩道を進むことにします(この先の右折レーンに自転車が入れないため)。

信号待ちをしていると後から5名ほどの参加者が追いついてきたので歩道内へ導きました。

私は何度も通っているので知っていますが、ここで渡るってことが理解できていなかったようです。


コンビニにて休憩をとりましたが脚のダメージがもう回復できるレベルではなくなっていました。

そのため集中力も欠けてきて左折ポイントをついつい行き過ぎてしまいそうになった時に、うしろから「コースこっちだよ!」と参加者から声をかけてもらい助かりました(ありがとうございました)。

スタート前のブリーフィングでは長尾峠から先は下り基調だからと説明がありましたが、中井町に入ってからも相当の上りが続きます。

中井町の上り

嘘つき~😭

ドラ
ドラ

事前のルート確認が不十分なだけニャ~


すると案の定、路肩で動けなくなっている参加者が現れだしました。

中井町の上り

私はボロボロになりながらも何とか頂上にあるチェックポイントにたどり着くことができました。

しかしながら脚が悲鳴をあげているので次のコンビニでアイスを買って休憩していたところ大変なことが起きました。

中井町のコンビニ
駐輪スペースでのたうち回っていた

両足の太ももふくらはぎの4カ所が交互に攣り出すではありませんか!

それもここまでの攣りとは次元が違って、駐車場の片すみでのたうち回るような痛みがしばらく続きました。

多少痛みがおさまったところであわててアイスを頬張っていると、また次の痙攣が始まってのたうち回って、またアイス食ってとまるでコント状態でした(痛すぎて自分でも何やっているかわからない)。

それでも10分ほど経つと痙攣はおさまりましたが、今度は帰宅できるのかが不安になりました。

そこで必死になって両足の血行が流れるようにするマッサージを10分間続け何とか立ち上がることができるようになりました。


そこでロードバイクに乗ってしまえば低速なら走れるだろうとコースに戻ってみると、さきほど上りで動けなくなっていた方とまたも出会ってしまいました。

速度が出せないためすっかり夜になってしまいましたが、暗くなって景色が見えなくなるとただただ脚の痛みに耐えるだけの苦しい時間が続きます。

このまま痛みに耐えるだけで走り続けるのは辛すぎるため、足が攣らない範囲でどれだけアベレージスピードを上げれるかにチャレンジしながら走ることにしました。

上り区間では負荷があるためペースを極端に落として、平たん路ではギリギリまで速度をあげて走り続けていました。


すると先行していたあの参加者に追いつくことができました。

とは言え私も追い越していくほどの力がないためしばらく先導してもらっていたのですが、少し体力が回復してきたので途中から私が先導してゴールを目指すことになりました。

一人でもくもくと走っているよりも二人でフォローしながら走ったことで幾分楽に走りきることができました。


そうして無事にゴール地点の公園にたどり着くことができました。

ブルべのゴール

満身創痍でブルべカードへの記入も苦痛となりそうだったのですが、本人署名欄以外はすべてスタッフさんが記入してくれました。

その後ぞくぞくとゴールする参加者がやってきましたが、制限時間まで30分となってもまだ20名ほど到着していません(全参加者85名)。

ブルべは距離によって制限時間が定められていますが、今回のように上りが多いコースではちょっと厳しいですね。

それにしてもこんなに苦しんだライドは久々です。

あんなに抑えて走っていたのにどうしてなんだろうと走行ログを見てみたところ、最初の椿ラインにて自己ベストよりも5分も早く走ってしまったことに気づきました。

おそらく単独走では終盤に失速していたのですが、周りに参加者がいる影響で無理ができてしまったと思われます。

最新のサイクルタイヤが揃っています

しかしながらそのためにこんなつらい思いをするとは思っていませんでした。

それでも終わってしまえば楽しい思い出です。

コメント

  1. 文珠川慧久 より:

    ブルベしてらしたのですね。