ここではクリンチャー用のリムテープに限定してお伝えしたいと思います。
クリンチャー用のリムテープ選びで大事なことは何かと考えてみると、これまでの経験から次の2点になるのではと思っています。
①適切な幅のリムテープ
②耐久性のあるリムテープ
適切な幅
①の幅って当たり前のように思われますが、これを装着時を前提とした幅なのか、将来的な安定性を考えての幅なのかで答えが変わってきます。
下記は先日測定した私のロードバイク1号機で使っているホイールの内幅ですが、数値的には18.2mmとなっています。
ただ凹みの奥までノギスが当てられていないのでおそらく内幅19mmホイールだと思います。
これまでこの19mmリムに22mmのリムテープを装着していました。
リムには中央部に凹みがあるため数mm長いものを使わないと左右にすき間ができてしまうためですが、当初は22mmで十分でした。
ところが使い続けていくとリムテープが片側に寄ってしまいタイヤのビードが外れにくくなったりします。
そこで今回は25mmリムテープを使ってみる事にしました。
当然ながら当初はリムの形状にそわないためビッチビチなんですが、これならリム形状に変形したとしても端にすき間ができることはないでしょう。
なので将来的な安定性も考えるとリム内幅は+5mmくらいが適切だと思われます。
耐久性
リムテープの形状維持力がないと使っているうちにリム穴の凹みが大きくなっていきます。
下記はこの前まで使っていたものですが使用年数のわりには凹みが少ない方です。
強度の弱いテープだと1年ほどでリム穴の凹みがひどくなって使えなくなるものがあります。
そこで強度の強いリムテープが理想なんですが、あまりに強すぎると困ってしまう事があります。
下記はシマノ製のリムテープをはめてみたところなんですが、張りが強すぎて全く変形してくれません。
そのためタイヤ装着時にタイヤビードをホイールの凹みに落とし込むことができません。
タイヤ脱着が容易なホイールならシマノ製リムテープがおすすめですが、そうでなければ避けた方がいいでしょう。
一方、誰にでもお勧めできて耐久性があるものとしては今回も利用したシュワルベのハイプレッシャーリムテープになります。
この品は適度に変形をしてくれるため、タイヤビードがホイールの凹みに入らない問題が起きません。
しかしながら強度もそこそこあるため、数年くらいではホイール穴の変形が大きくなる事もありません。
よってこのあたりが使いやすいかと思われます。
他にもこれら2つの要素を満たすリムテープがあるかもしれませんので、そのようなものを選ぶといいでしょう。
ちなみに裏技としてチューブレス用の貼りつけるタイプのリムテープを使う方法もあります。
これだとテープ幅がギリギリまで大きく無くても粘着力でズレないメリットもあります。
ただし価格が高めなのと、貼り直しができないことが欠点です。
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