すでに1年以上前の事になりますが、たまたま写真が出てきたので楕円チェーンリングについて少しふれてみたいと思います。
1年以上使っているため、楕円チェーンリングについての良い面や気になる点もだいたい理解できていると思います。
それらを簡潔にお伝えいたします。
購入品
購入した品はabsoluteBLACKのインナーチェーンリングです。
まずabsoluteBLACKを選んだ理由は、楕円率が小さくペダリングに極端な影響が出ないようにと考えたからです。
さらにインナーだけにしたのは、アウターは高速走行時に高回転になるため楕円は使いにくいと思ったからです。
購入したインナーチェーンリングはトレーニング用ということで40gほどありました。
日本の正規品とは違い、トレーニング用とプレミアムの2種があったと思います。
ちなみにこちらが純正の5800型の105インナーチェーンリングで、
32.6gなので重量アップになってしまいますね。
取り付け
インナーチェーンリングだけだと取り替えも簡単で、車体からクランクを外せば内側にある4つのネジを外すだけです。
取り付ける際も同じネジを再利用できますので、特に別なパーツは必要ありません。
取り付け前にギアの歯の減り具合や出来栄えを比較してみました。
歯の減りはそれほどありませんでしたが、歯の作りには違いがあります。
さすがシマノ製は歯先に微妙な角度がついていますが、購入品にはそのような細かい角度付けはありませんでした。
こういう点でも変速が違ってくる可能性はありますね。
取り付け後に正面から見た感じはこのようになります。
アウターがシルバーなので良くみれば気がつきますが、まず気づく人はいないでしょう。
使用感
では実際に使用感はどうかと言えば、初めは違和感があります。
円の動きとはずれがありますので、何か違うと感じるはずです。
そして当初は違和感が目立ち、他のメリットがあまり感じられませんでした。
しかしながら、折角購入したのだからと楕円の良さを生かそうと力の掛け具合やタイミングを変えていくと、良い点も見えてきました。
上下死点の通過が速いためそこがスムーズなのです。また、力が加えやすい位置が広くなるため、1周当たりの力の量も増えているように感じます。
逆にデメリットはないのかと言えば、やはりインナーからアウターへの移り具合は若干低下します。
また、インナーなのであまり使う事はありませんが、高回転時には違和感があります。
結論として、インナーとして楕円チェーンリングを導入するのは向いていますが、アウターに使う場合は慎重に検討する必要があると思います。特に高回転を使用する人は要注意です。
また、その人のペダリングによってはどうしても合わない人が出てくるパーツだと思います。それを理解した上で導入すると良いでしょう。
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