P-ZERO VELOを使ってみました(インプレッション)

開封 自転車用品
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今回、ホイール購入とともにタイヤも替えてみることにしました。以前から気になっていたピレリP-ZEROを試してみることにしました。

P-ZEROは発売から1年ほど経ちますが、評判もよくずっと使っていたコンチネンタルのGrand Prix 4000S IIより優れているのではと思っていました。

まずはスペック比較
重量  4000S II:225g P-ZERO VELO:210g
※ともに25Cサイズのクリンチャータイヤです。 P-ZERO VELOにはTTと4Sモデルがありますが、今回はスタンダードモデルを購入

製品確認

製品はすごくしっかりした箱に入っています。
箱

普通に開封するとサイドのフックが切れて、開封済みと分かる仕掛けがしてあります。
開封

タイヤを広げて見ると回転方向の指定がありました。
回転方向
ロードバイクタイヤの場合、タイヤ溝が浅いため排水効果はほとんど期待できません。そのため回転方向の指示があってもあまり意味がないものですが、このタイヤはコーナーリング時に最大グリップとなるようにタイヤが変形するための溝で回転方向に意味があるとの事です。

チューブに関しては下記を使用しました。
チューブ
Schwalbe Extra Light 60mmバルブ

それまで使っていたR'AIRと違い、均一に出来ているため膨らみ具合も均一です。
膨らみ
実測値で77.7g(ロングバルブのブチルチューブとしてはなかなか軽量だと思われます)

取り付け

タイヤの片側とチューブを取り付けたところです。
取り付け1
規定のエアーを入れるともう少しバルブ先端がホイールから出てきます。

タイヤの残った片側をはめていきますが、写真の部分までしかはめれません。
はめこみ

このようになったら、すでにはまり込んでいるタイヤの端(ビード)をホイールの中心の凹んだ部分に両側落とし込みます。
タイヤ組付け
このようにホイールリム外側より狭いタイヤビードも手ではめられるようになります。製品によりこの方法でも無理な場合がありますが、P-ZEROはタイヤレバー無しで装着できます。

ここまできたらビードを適切なリム外側近くに戻し、タイヤとリムの間にチューブが挟み込まれていないか両側1周確認してから、チューブに空気を入れます。
空気を入れる
最初の組付け時には様子をみて少しづつエアー入れるとよいでしょう。念のためある程度エアーが入ったら、もう一度チューブが噛み込んでいないか確認します。

組付けはここまでのはずだったのですが、下記のようにビードの一部が奥に入ったまま上がってきません
内側に入った

「空気を抜いては引っ張り空気を入れる」を何度か繰り返したのですが改善しません。どうしようもなくなり、仕方なく空気を抜いたところから勢いよくポンプを押し込んでみました。すると、「パシュっ~!」という音とともにリムが上がってくれました。
上がった
ホイールが新しかったためか滑りが悪く引っかかっていたと思われます。同じような状態になったら勢いよく空気を入れてみてください。

インプレッション

まず、高評価されているとは言え私はピレリにあまり良い印象を持っていませんでした。
何故なら、自動車用タイヤにおいて1970年代にP7でスポーツタイヤの頂点となって以降は他社に遅れを取った印象があるからです。更にF1参戦時の耐久性の無さも悪い印象として残っています。このようにマイナスイメージをもっての確認となったわけですが、結果はどうでしょうか。

評価はこれまで使用していたコンチネンタルGrand Prix 4000S II&パナレーサー R'AIRとの比較となります。

まず、走り始めて感じたのは”芯がしっかりしているタイヤ”だということです。4000S IIでも気にならなかったのですが、それ以上にカッチリ感があります。とは言え乗り味が硬いかと言えばそんな事は無く、逆にもっちりした柔らかさがあります。近い感覚としては私の2号機が装着しているチューブレスレディに近い乗り味です。

では、一番重要な走りはどうかと言えば転がり抵抗や速度の伸びに関して、大きな差はありませんでした。ちなみに耐久性や耐パンク性はテストできないため未確認です。

となると耐パンク性が立証されている 4000S IIの方が、今なら値段も安いのでベストなのではと考えます。

と、ここで終わらすつもりでしたが、1つ条件の違いを見落としていました。4000S IIが23CでP-ZEROが25Cでの比較になっていることです。雑誌等では25Cは進化して23Cと同等となっていますが、パワーの少ないアマチュアにおいては23Cの方が抵抗が少ないと感じるメリットが大きいでしょう。
その点から見て同じ25CどうしならP-ZEROの方が上である可能性が高いと思います。

結論としてはP-ZEROの方が優れていると思われるが、明らかな優位性があるわけではありません。なのでコスト重視なら4000S IIでも良いのではないでしょうか。

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ただし、私は次回もP-ZEROを購入すると思います。なぜなら4000S IIはサイズよりも膨らんで横幅が広くなり空気抵抗になるのが嫌なためです。せっかくディープリムホイールにしたのにそこで整流の乱れが起きるは勿体ないと考えるからです。

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