E-TUBE PROJECT Cyclistの設定で分かりにくい部分を解説

自転車用品
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新規ロードバイクを購入してE-TUBE PROJECT CyclistアプリにてDi2の設定を行ってみたのですが、分かりにくい点がいくつかありました。

自分の備忘録かねて分かりにくい点含め解説します。

基本となるシマノのマニュアルは下記にありますので、該当する項目をまずは先に読みましょう(起動する、シフトモード、変速機の調整、が重要)。
https://si.shimano.com/ja/um/7J4MA

起動

アプリを起動させる前にスマホのBluetoothをONにしてから開始します(初めて使用する時には初めて起動するの作業をおこなってください)。

まずアプリを起動させると下記のように30秒くらい何かの読み込みが始まります。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリの起動画面

この読み込みが毎回あるので何度も行うとちょっとイラっとします(スキップしてしまってもいいのかも)。

アプリが立ち上がってからリヤディレイラーにあるファンクションボタンを長押ししてアプリとの接続モードにさせます。

※先に接続モードにしてアプリを後から起動すると、立ち上がるまでに接続モードが時間切れとなります

バイクとアプリが通信を始めるとまたも接続中となり30秒ほど待たされます。

E-TUBE PROJECT CyclistアプリのDI2とのリンク画面
この工程はスキップできない

リヤディレイラー調整

バイクとアプリの接続が終了したら、上部にあるタブよりメンテナンスを選び、ディレイラー調整のリヤ変速ユニットをタップします。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのリヤ変速ユニット画面

するとリヤディレイラーの調整画面に切り替わるので、段数の左右ボタンでロー側から5段目にディレイラーを動かします(ペダルを回しながらおこなうこと)。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのリヤディレイラー調整画面

5段目のギアのままアジャストの左右ボタンを動かして4段目のギアにチェーンが擦り始めて異音を発する位置を見極めます(ペダルを回しながらおこなうこと)。

そこから右へ4つ戻した位置が最適位置となります(私の場合は-10の位置で擦れたので-6に設定)。

最後に完了ボタンを押すと設定が記憶されます。

※この微調整はリヤのギア全てに共通の設定となります(ギアごとの微調整はできません)

フロントディレイラー調整

戻った画面でフロント変速ユニットを選ぶと確認画面が現れます。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのフロント変速の開始画面

フロントディレイラー取り付け位置が適切になるように調整ボルトで調整してから微調整を始めましょうとの注意表示がでます。

調整済みなら開始をタップします。


するとインナー・ローに強制的に移動させるよ!って警告が出るのでそれにそなえます。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのフロントディレイラー調整画面

開始ボタンをタップするとカウントが始まり、0になるとインナー・ローに強制的に切り替えが始まります。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのフロントディレイラー調整画面

※アウター・トップとかになっていると一気にギアが変わっていって結構な衝撃となるので事前にインナー・ローに変えておく事をおすすめします


インナー・ローの状態でフロントディレイラーアームの内側とチェーンの隙間が0~0.5mmになるようにアジャストの左右ボタンで調整します。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのフロントディレイラー調整画面

※アジャストボタンで動くのはディレイラーの位置です(チェーンではありません)

このようにマニュアル通り調整し終えても前後ギアの組み合わせによっては多少擦ることがあります。

アプリとのリンクを解除して「全てのギアの組み合わせで擦り具合を見る→再度微調整→全てのギアの組み合わせで擦り具合を見る→再度微調整・・・」と繰り返してベストな位置を探ると良いでしょう。

シンクロナイズドシフト

上部タブよりカスタマイズを選び、シンクロナイズドシフトをタップします。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのシンクロナイズドシフト画面

すると今使われている前後ギアの種類を聞いてくるので該当する物を選んでOKします。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのシンクロナイズドシフト画面

すると登録されているシンクロパターンが表示されます。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリのシンクロナイズド画面

上段のS1セミシンクロの設定で、下段のS2(フル)シンクロの設定となります。

設定は左右にスライドすることで切り替えできますし、新規設定を追加することもできます。

※セミシンクロとはフロント変速した時にリヤが指定段数自動で動くモードで、(フル)シンクロはリヤを上下するだけで指定した位置で勝手にフロントが変速する(フロント変速操作が不要になる)モードです。

セミシンクロや(フル)シンクロへの切り替えはアプリではできません

リヤディレイラーのファンクションボタンをダブルクリックすることで、「マニュアルシフト→セミシンクロ→(フル)シンクロ・・・」と切り替わります。

多段変速

リヤ変速をタップすると多段変速の調整ができます。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリの多段変速画面

多段変速をONにして「無制限、2段分、3段分」から1つ選ぶと、リヤシフトボタン長押しで切り替わる段数が変わります。

E-TUBE PROJECT Cyclistアプリの多段変速画面

無制限だとシフトボタンを押し続ける限り変速が変わり続けます(変わり過ぎて使いにくい)。

2段分や3段分にすると長押しで変わる段数に制限がかかります。

最後に設定ボタンで変更内容を登録します。


これら全ての設定が終わったら「切断」をタップしてスマホとバイクの通信を終了させましょう。

これでE-TUBE PROJECT Cyclistアプリで設定すべき基本的な項目は終了です。

他にも細かな設定があるのでマニアさんは試してみてください。

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