ロードバイク・ディスクブレーキの音鳴りを改善

メンテナンス
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前々回のライドからロードバイク3号機のディスクブレーキから音が鳴りだしました。

状況としてはわずかに1か所が擦っているようで、上りなどホイール回転が低速時にしか聞こえません。

ただ定期的にシュッ、シュッと音がするので余計坂が辛く感じてしまいます。

そこで帰宅後に改善を試みることにしました。

現状確認

音が出る可能性としては大きく分けて2つあります。

①ディスクローターに熱がかかりすぎたか、ぶつけたりして曲がってしまったため一部がブレーキパッドと擦れているケース

②ブレーキ本体の取り付け角度が適切で無いためにローターと擦れているケース

まずはどちらのケースなのか確認するために、ブレーキの奥側から光をあててブレーキパッドとローターのクリアランスを確認しました。

ロードバイクのディスクブレーキのクリアランス確認
微妙なクリアランスの差は写真の撮り方の問題

②の問題は特になさそうです。

さらにホイールを回転させてローターの状態を確認しましたが①の問題もありませんでした。

たしかにメンテナンス台で確認する限りはまったく擦れが起きていません。

しかしながらライド中にブレーキを多用する(通常レベルで)と擦りが発生しています。

対策

原因がつかめないため対策が取りようが無く困りました・・・

そこで①および②ともに起きているという前提で対策をとることとしました。

まずはローターの歪みを取る事にしました。

回転させながらよ~く観察するとわずかに歪みがあります。

普通なら無視して問題ない程度ですが、念のため歪みを修正します。

通常はこのような修正工具を使うのですが、そんなものはまだ買っていません。

そこで代用品としてモンキーレンチを使用します。

まずはローターに油分が付着しないようにモンキーレンチのアーム部分を脱脂します。

モンキーレンチの脱脂

※クリーナーの中には油分が含まれているものがあるので注意

次にモンキーレンチの隙間をローターギリギリに調整して、ローターの歪みの大きな部分を挟み込みます。

ディスクブレーキの曲がり直し

歪みを修正する方向に軽く力を加えて、一旦外してどの程度修正されたかを確認します。

3回くらいで修正できるように少しづつ行うのがコツです。

※一気に曲げてしまうと逆に曲がり過ぎて元より悪化するため

次にブレーキ自体の取付角度の修正を行います。

修正するにはブレーキ本体を留めているボルト2本を緩めて、適切な位置で固定し直す必要があります。

ディスクブレーキの取り付け位置調整
バイクを逆さにして作業しました

本来ならローターにセンタリングツールを被せて調整するようですが、そんなものもまだ持っていません。

それにこのツールでローターが真ん中にくるように位置合わせはできるのですが、ネジを締めこむ際にズレやすいためあまり意味が無い(最後はクリアランスを人の目でみるしかない)との意見も多くあります。

そこでとりあえず今回はツール無しで、ブレーキレバーを引いた状態で固定してみることにしました(理論的にはこれでも真ん中にくるはずです)。

結果確認

とりあえずやれることはやってみました。

わずかにあったローターの歪みは極力小さくしてほとんどわからないレベルにしましたし、改善したか分からないのですがブレーキ本体の取り付け位置も見直しました。

実走で確認するため近所でテストをしてみました。

まずは長い下り坂で擦れが発生したリヤブレーキだけをわざとかけっぱなしにして強制的に発熱させました。

その後、回転の少ない上り坂でリヤの音を注意深く確認しました。

するとブレーキの擦れが発生しませんでした✨

長距離ライドで試していないので少し不安はありますが、ここまでブレーキを使うことは無いと思うので大丈夫でしょう。

何が効いたのかわかりませんが、結果オーライで改善されました。

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