定期的なリヤディレイラー調整方法(2つのケースで解説)

ロードバイクを使っていると定期的にディレイラーの調整が必要になります。原因があって調整が必要になる場合もありますし、単に使っているだけでも少しづつずれてきて調整が必要になってきたりもします。
今回たまたま同時期に2台のバイクの調整が必要になったため、どのように調整したかを紹介させていただきます。今回の2台の機材は5800R9100であるため、それぞれ580068009000は共通ですし、R9100R8000R7000は共通のため同じように調整することが可能です。
作業手順はシマノのマニュアルに沿った方法となりますが、もう少し現実的に分かりやすく説明しています。また、最後の味付け(微調整)をあえてマニュアルとは異なったものとしています。

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5800リヤディレイラー調整

1号車は5800系リヤディレイラーなのですが、立てかけていたところ芝生の上に倒れてしまった事によりずれが生じてしまいました。
まずは、調整前の状態はご覧ください(走り終えたままなので汚れています)。

まず初めに行うことは、前の動画のようにシフト操作を行って「トップからロー、ローからトップ」と何回か動かしてみて問題点を見つけることです。今回の例では次のような問題点が見つけられます。
トップからローシフトダウンしていくと、最後の1~2枚くらいで変速がもたつく
ローからトップシフトアップしていくと、全体的に変速が遅れぎみで、何箇所かで2段まとめて変速している
※分からなければもう一度動画を見てみましょう。

この問題のうち、②に関してはギア全体に関わることなのでこちらから先に対処します。シフトアップ時に全体が遅れるという事は、各ギアの調整がそれぞれシフトダウン側優勢になっていることになります。全体を調整するにはケーブル調整ボルトワイヤーの張り具合を調整します。
ケーブル調整ボルト

今回はシフトアップ側に調整するため、ワイヤーを緩める方向に回します。写真では赤矢印方向にボルトを回します。回す量は1回転くらい回したらシフトチェンジをしてみて変化をみます。ちなみにワイヤーの緩み量は調整ボルトの内側にあるシルバーの部分のはみ出し量で大まかに判断することができます。

この調整まで済んだ状態が次の通りです。

この状態でほぼほぼ良くなりましたが、まだ全体的にシフトアップ側の動きが気になります。更にワイヤーを緩めたいのですが、すでにケーブル調整ボルトは目一杯緩くなっています。それならばとワイヤーの固定位置をずらすのも手ですが、それだと初期設定から全てやり直さないとなりません。すでにずれ具合は微調整レベルになっているので、残りはロー&トップの調整ボルトにて調整します。
ロー側調整ボルト
ロー側調整ボルトは矢印のように時計回りに調整します。

ハイ側調整ボルト
トップ側調整ボルト反時計回りに調整します。

ロー&トップ調整ボルトの作動方向の覚え方
どちらのボルトがローかトップかはボルト横にLとHの記載があるのでそれで判断します。
作動方向はどちらもネジを緩める(反時計回り)と、ギアの中心から見て外側に調整できると覚えると良いでしょう。
今回の例ではローもトップも右側にずらしたいため、ロー調整ボルトはネジを締めて(時計回り)ギアの中心側に調整。トップ調整ボルトはネジを緩めて(反時計回り)中心から外側に調整しました。


このように微調整を何度か行い最終的に次のような状態になりました。

シマノのマニュアルでは設定が出たところで、トップ側2段目にてSIS調整(変速位置の微調整)を行うのですが、私の場合は各ギアの切り替えリズムを見て、シフトアップ側を重視して微調整します。なぜならば高速走行する場合にシフトアップが小気味よく決まらないと高速域に持って行くのが辛いからです。

R9100リヤディレイラー調整

こちらはロードバイク2号機になるのですが、初期症状としてはトップ側調整ボルトで直りそうな状態でした。しかしながらR9100の調整ボルトには2mmアーレンキー(六角レンチ)が必要で、その時に所持していなかったために応急処置でケーブル調整ボルトで一時対応してしまいました。その状態が下記の通りです。


見ての通り、シフトダウンもアップもボロボロな状態です。

この状態から調整し出したのですが、余計に時間がかかりそうだったために初期状態からやり直す事としました。まずはケーブル調整ボルトを一番緩めた状態にして、ロー&トップ側調整ボルトは締めた(時計回りに締めきる)状態より始めます。

まずはトップからシフトダウンしてみて、変速しなければケーブル調整ボルトを徐々に締めていきます。


途中まではケーブル調整ボルトのみで調整できましたが、ローギア側で変速しなくなりました。

ここからはロー側調整ボルトで調整します。ギアの中心より外側に移動させたいのでロー側調整ボルトを反時計回りに回します。

もう一度全体の動きを見て、トップ側のシフトアップに遅れがみえるためトップ側調整ボルトを反時計回りに回し調整します。

このように微調整を繰り返して設定を詰めます。

最終調整

調整は無負荷の状態で行いますが、実走行では微妙に差がでることがあります。おそらく荷重が掛かった状態とは誤差がでるためと思われます。そのため、私は調整後の初走行時には走りながら細かく調整します。調整の方法を理解していれば、実走行でのフィーリングを重視した設定を出すことができますのでぜひ行ってみてください。

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